2009年6月27日 東京新聞群馬版より転載
国土交通省関東地方整備局は二十五日、さいたま市で八ッ場ダムなどの建設事業のコスト管理を評価するための連絡協議会を開いた。同ダムの二〇〇八年度実施工事について、橋やトンネルの構造物などの設計見直しで工事費削減を目指したものの、当初計画より約八千二百万円のコスト増となったと報告した。
報告によると、〇八年度は、国道工事のうち、橋の規模やトンネル内の換気設備の設置台数などを計画より縮小することで約五億七千三百万円を削減。だが、工事材料の高騰などで約六億五千五百万円のコスト増があり、工事コスト全体の削減につながらなかった。
同整備局は「工事コストの”赤字”は、ダム完成までに解消できるよう努力する」としている。(中根政人)