八ッ場ダム問題に取り組んできた市民団体では、政権発足を控えた9月15日、民主党に八ッ場ダム中止と生活再建への取り組みを求める要望書を提出しました。
要望書の全文を転載します。
2009年9月15日
民主党代表 鳩山由紀夫 様
八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会
代表 嶋津暉之
八ッ場あしたの会
事務局長 渡辺洋子
八ッ場ダムの建設中止と生活再建への取り組みの要望
民主党政権の誕生に心からお祝いを申し上げます。官僚支配社会に終止符を打ち、国民のための真の政治が行われることを強く念願いたします。
民主党では、この間、八ッ場ダム事業の実態解明に取り組まれ、総選挙のマニフェストで八ッ場ダム建設中止と中止後の生活再建を明言していただき、深く感謝いたします。新政権におかれましては、この選挙公約どおりに直ちに八ッ場ダム中止を宣言し、地元住民の生活再建に取り組んでくださるよう、心よりお願いいたします。
八ッ場ダムの中止が必至の情勢になったことにより、関係都県知事や、地元の町、ダム予定地から「八ッ場ダムを中止するな」という主張が強く展開され、マスコミが頻繁に報道しています。しかし、それらの主張の根拠は地元住民の声を除けば、事実に基づくものではなく、八ッ場ダム中止を再考するに足る内容のあるものは何もありません。
あらためてお伝えする必要はないかもしれませんが、都県知事等から寄せられた主張の誤りを別紙のとおり、整理しましたので、参考にしていただければと思います。
新政権発足後に直ちに八ッ場ダム中止を宣言し、それと同時に地元住民の生活再建への取り組みをお約束下さいますよう、繰り返しお願い申し上げます。
八ッ場ダムについて流されている情報の誤り
各都県知事や国交省から主に次のような情報が流されていますが、いずれも事実に基づくものではありません。それぞれの誤りは別紙のとおりです。
Ⅰ 八ッ場ダム事業は継続したよりも中止した方が高くつく。
Ⅱ 八ッ場ダムはすでに7割もできているので、今さらストップできない。
Ⅲ 八ッ場ダムの暫定水利権がダム中止に伴って失われる。
Ⅳ 大渇水到来のために八ッ場ダムが必要。
Ⅴ 八ッ場ダムは利根川の治水対策として重要。
さらに、八ッ場ダムの中止に対して地元の町とダム予定地から強い反発が出されていますので、そのことを踏まえて考慮すべき事実と今後取り組むべきことを
Ⅵ ダム予定地の生活再建と地域の再生について
として別紙のとおり、整理しました。
*別紙の内容は、こちらにアップしています。
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