谷垣自民党総裁、八ッ場現地を視察

 自民党の総裁に谷垣禎一氏が就任した当日(9月28日)、さっそく八ッ場の現地視察をするとのニュースが流れました。
 ダム計画が遅れてきたこと、地元民に多大な犠牲を強いてきたことは、まさに自民党歴代政権の責任ですが、谷垣氏は「政権交代を許したこと」を詫び、国会論戦を約束しました。
 国会論戦により八ッ場ダム事業が検証されることは、私たちも長年願ってきたことです。地元の人々の生活再建問題や地域振興策が政争の具にされないことを望みます。

2009年10月3日 毎日新聞群馬版より転載
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091003ddlk10010125000c.html

八ッ場ダム建設:「十分議論重ねて」 谷垣・自民総裁が視察 /群馬

 自民党の谷垣禎一総裁らが2日、鳩山内閣が建設中止を表明している八ッ場ダム(長野原町)を訪れ、地元住民らと意見交換し、ダム建設現場を視察した。意見交換会で谷垣氏は「事業を見直すことは否定しないが、特定の事業を血祭りに上げて乱暴にやるのはいかがなものか」と鳩山内閣を批判。国土交通省は同日、ダム本体工事の入札中止手続きを始めたが、谷垣氏は「十分論議を重ねていかなければならない」と述べ、今後、国会論争などで追及していく姿勢を示した。【杉山順平、奥山はるな】

 意見交換会には地元住民の代表者や同町の高山欣也町長のほか、大澤正明知事や地元選出の自民党国会議員、自民、公明の県議らが出席。自民党からは谷垣氏のほか、石破茂党政調会長や尾辻秀久参院議員会長ら幹部が顔をそろえ、地元住民からは「我々は疲れ果てている。時間もあまりない。建設中止で補償してくれるなら早くまとめてほしい」「水が必要な1都5県の恩恵を受ける人たちも、もっと(ダム建設のため)一生懸命やってほしい」などの意見が出された。

 意見交換会後、谷垣氏は「私たちは今までの治水利水計画の考え方に合理性、根拠があると考えている。データを集めてきちんと議論していきたい」などと述べた。

 意見交換会に参加した八ッ場ダム推進吾妻住民協議会の萩原昭朗会長(78)は「(民主党が)ダム本体を作らないということになったのは、我々にはどうしようもない。国会論争をしっかりやってもらいたい」などと話した。川原湯温泉旅館組合の豊田明美組合長(44)は「我々にはダム推進の生活再建しかない。中止にするなら民主党は生活再建のための青写真を提示してほしい」などと話した。

 一方、意見交換会に参加しなかった川原湯地区に住む豊田武夫さん(58)は、ダム建設中止を求める立場から「ダム推進派の住民ばかりが参加しているが、町にはあらゆる立場の人が暮らしている。谷垣総裁には、先入観を持たずに地元の声を聞き、データを吟味した上で、賛否を判断してほしい」などと語った。