生活再建への取り組みに関する要望書の提出

2009年11月20日

 八ッ場あしたの会では、八ッ場ダム水没予定地住民の生活再建の実現と問題の早期解決を願い、八ッ場ダムを考える1都5県議会議員の会、市民がつくる政策調査会と連名で「八ッ場ダムの中止に伴う生活再建への取り組みに関する要望書」を前原大臣に提出しました。

 以下に転載します。
    
 八ッ場ダムの中止に伴う生活再建への取り組みに関する要望書

□提案事項
 1.水没予定地等の生活再建・地域再生に取り組む政策チームを設置する。

 2.八ッ場ダム工事事務所等を「生活再建、地域振興」を目的とする組織に改変し、上記政策チームの指揮下におく。

 3.政策チームは新たな生活再建案、地域再生プログラム案を作成するために、次の作業に取り組む。
 1)地域住民へのきめ細かい聞き取り、地元自治体へのヒアリング
 2)八ッ場ダム関連事業(ダム本体工事以外の事業)の検討と精査
 3)代替地の安全性を精査し、その結果についての情報公開
 4)当該地域(水没予定地を含む)のライフライン(水道、下水道、道路等)の整備について検討
 5)水没予定地内の既買収地(国有地)を地域の再生に有効活用できる方策の検討
 6)その他に生活再建案・地域再生プログラム案を作成するために必要な事項の検討

 4.同チームは上記の作業の結果に基づいて、新たな生活再建案、水没予定地の地域再生プログラム案のビジョン(大枠)を作成する。

 5.上記の大枠に基づいて、地域住民が主体となって、新たな生活再建計画、地域再生プログラムの作成に関われるよう、全ての情報を開示し、合意形成の手順を踏んだ上で、最終の生活再建計画、地域再生プログラムを決定する。

 なお、以上のことを実施する前提となる河川予定地の解除を早急に実施する。

~関連記事~
◆2009年11月21日 朝日新聞群馬版より転載
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580911210001
 「生活再建案作成に行程表必要を訴え」

 八ツ場ダム(長野原町)の中止問題で、ダム見直し派の団体が20日、前原誠司国土交通相に対し、中止後の地元の生活再建への取り組みに関する要望書を提出した。政策チームの設置や国土交通省八ツ場ダム工事事務所の組織改編、生活再建案づくりへの行程表の必要性を訴えている。

 要望書は、「八ツ場あしたの会」「市民がつくる政策調査会」「八ツ場ダムを考える1都5県議会議員の会」の3団体が連名で提出した。

 行程表として、(1)地域住民や地元自治体への聞き取り(2)関連事業の精査(3)移転代替地の安全性の精査と情報公開(4)水道や下水道、道路などの整備の必要性の検討(5)買収済みの国有地の有効活用策の検討――と列挙。(1)~(5)の項目順に検討したうえで、新たな生活再建案や地域再生プログラム案の大枠を作成し、地域住民との合意形成を目指すよう求めている。

◆2009年11月21日 産経新聞群馬版より転載
「【八ツ場ダム】生活再建チーム設置、市民団体が求める」
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/gunma/091121/gnm0911211045002-n1.htm

 八ツ場ダム(群馬県長野原町)の建設中止を訴えている市民団体「八ツ場あしたの会」は20日、ダム中止後の生活再建に関する前原誠司国土交通相あての要望書を、衆院国土交通委員会理事を務める民主党の阿久津幸彦副幹事長を通じて提出した。

 要望書は「水没予定地の生活再建に取り組む政策チームを設置する」「地域住民へのきめ細かい聞き取りの実施」など、水没予定地の地域再生計画決定までの手順を具体的に示している。

 あしたの会の渡辺洋子事務局長は「地元と国の手詰まり状態を打開するには、まず手順を踏んで住民一人一人の実態を把握するべきだ」と訴えた。

◆2009年11月21日 毎日新聞群馬版より転載
「八ッ場ダム建設:再検証で住民本位の生活再建を 市民団体、国交相あて要望 /群馬」
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091121ddlk10010092000c.html

 八ッ場ダムの建設見直しを求めてきた市民団体「八ッ場あしたの会」(渡辺洋子事務局長)は20日、民主党国会議員を通じて、前原誠司国土交通相あてに「八ッ場ダムの中止に伴う生活再建への取り組みに関する要望書」を提出した。国交相が表明したダムの再検証にあたり、地元住民の意見を聞いたうえで、住民本位の生活再建計画を取りまとめることなどを求めている。

 一方、ダム建設推進を訴える「八ッ場ダム推進吾妻住民協議会」は20日、ダム早期完成を求める署名活動の結果を24日に大澤正明知事に報告すると発表した。12日時点で4万8336人分の署名が集まっており、今後、前原国交相に提出する。【奥山はるな】

◆2009年11月20日 朝日新聞群馬版より転載
ー■ダム中止で生活再建案 国交相、提示前向きー
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580911200001

 八ツ場ダム(長野原町)の中止問題で、前原誠司国土交通相は、地元住民の生活再建案の提示に前向きな姿勢を見せている。衆院国土交通委員会で18日、佐田玄一郎委員(自民、比例区北関東ブロック)の質問に答え、「ダムに頼らないという前提で生活再建を議論していいということであれば、我々はぜひお話をさせていただきたい」と述べた。

 前原国交相は「なぜ中止に至ったのか、再検証の説明をしたい」としたうえで、「それよりも、ダムを造らない場合の生活再建のあり方という話を一足飛びでやっていいのであれば、そういうことも前提に話したい」と述べた。

 さらに「年末の予算編成の時には継続する事業と、立ち止まって検証する事業に分ける作業をやらなければならない」と発言。「長引けば長引くほど迷惑をかけるのは地元の方々。(生活再建案は)時間をあまりおくべきではない」などと述べ、地元住民との意見交換会の年内開催の意向をあらためて強調した。