2010年5月28日
八ッ場あしたの会サイトでは、東京都の水需要予測の見直しを求める請願署名へのご協力を呼びかけてまいりましたが、昨日の都議会でこの請願がようやく趣旨採択されました。
八ッ場ダム事業の目的である「都市用水の開発」は、高度成長時代、東京をはじめとする首都圏の水需要の急増にともなって、八ッ場ダム計画の主眼となってきたという経緯があります。しかし、その後の水需要の動向は、国、関係都県の水需要予測を大きく下回り、水需要予測そのものがダム計画を前提として作られているという批判を浴びるようになりました。
東京の深澤洋子さん(八ッ場ダムをストップさせる東京の会代表・八ッ場あしたの会運営委員)からのお知らせを以下に掲載します。
5月27日、東京都議会公営企業委員会で、八ッ場ダムをストップさせる東京の会が提出した、水需要予測の見直しを求める請願が趣旨採択されました。民主党の花輪ともふみ都議と生活者ネットの山内れい子都議が水道局の姿勢を厳しく追及し、予測手法の具体的な問題点を指摘しましたが、水道局は「状況に変化がないので見直しをする必要はない」と繰り返すばかりでした。賛成は、民主党、生活者ネットの7名、反対は、自民党、公明党の6名でした。6月16日の本会議でも採択されることが確実です。
八ッ場ダム受益1都5県の議会の中で、八ッ場ダム中止に通じる意思表示をするのは、東京都議会が最初となります。都議会の新たな勢力図を反映した画期的な議決であり、八ッ場ダム中止を掲げる前原国交大臣への力強い支援になると考えます。東京都水道局がまともな科学的な予測を実施し、水は足りている八ッ場ダムは必要ない、ということをはっきりさせるよう、今後も働きかけをしていきます。
署名も短期間で500筆近く寄せられました。
ご協力下さった皆様、厚くお礼申し上げます。
八ッ場ダムをストップさせる東京の会 深澤洋子