2010年9月27日、八ッ場ダムを含む全国のダムの検証作業の基準と手順が決定しました。国土交通省ホームページに馬淵大臣がこれに関して発言した内容がアップされています。関連箇所を転載します。
●国土交通省ホームページ
http://www.mlit.go.jp/page/kanbo01_hy_001107.html
大臣発言(今後の治水対策のあり方に関する有識者会議及び八ッ場ダムの検証に係る検討等について)
私の方から何点かございます。
まず、1点目でございますが、昨日、今後の治水対策のあり方についての「中間とりまとめ」を頂きました。
これは、「第12回今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」におきましてとりまとめられたものであります。
委員の先生方には、昨年12月から12回にわたって、大変熱心な御議論をいただきました。
委員の先生各位、また意見を記述いただいた先生方にも心から感謝を申し上げたいと思います。
早ければ本日、私から地方整備局長、そして水資源機構理事長、関係都道府県知事等あてに個別のダム事業の検証に係る検討を行うよう文書で指示又は要請を行おうと思っております。
また、別途、河川局からは「ダム事業の検証に係る検討に関する再評価実施時要領細目」を通知する予定でございます。
これらによりまして、全国の83事業(84施設)のダム事業の検証を開始することになります。
検証は、とりまとめの中でも御案内があるかと思いますが、科学的な合理性、あるいは地域間の利害の衝平性、透明性の確保を図りまして、地域の意向を十分に反映しながら予断を持たずに検証を進めてまいりたいと思っております。
なお、文書につきましては、発出の手続き終了後に、皆様の御手元にお届けするとともに、ホームページにて公表いたします。
以上が1点目でございます。
2点目でありますが、八ッ場ダムの検証の検討体制の立ち上げについてであります。
これにつきましては、1都5県等の調整がつけば、早ければ9月中にも検証の検討の場を立ち上げると、前原前大臣がお話をされてきましたが、事務方を通じて調整を進めてきたところでありますが、これにつきましては、昨日、関東地方整備局から記者発表させていただきました。
1都5県との調整が完了したということであります。
「八ッ場ダム建設事業の関係地方公共団体からなる検討の場」を昨日付で設置をいたしました。
併せまして、10月1日には幹事会を開催する予定であります。本格的に検証の検討が開始されることになります。
いずれにしましても、地元の方々の不安を早期に解消するためにも、できるだけ迅速に、予断を持たずに検証の検討を進めさせていただきたいと思っております。・・・(以下略)