川原湯温泉のワークショップ終了

 八ッ場ダムの「生活再建事業」は、本来はダム事業によって多大な犠牲を強いられるダム予定地域の産業を立て直すことが目的のはずですが、「生活再建事業」という名の土木事業がダラダラと続く中、地域振興プランは一向に前に進みません。
 水没予定地の中で最も活気のあった川原湯温泉街では、ダム計画受け入れ当初からこうした状況を危惧する声が大きく、国や群馬県はこれまで幾度となく地域振興を目的としたコンサルタントを地元に入れ、ばら色の夢と揶揄される様々なプランを提示してきました。けれども、ダム計画を実質的に受け入れた1985年から26年目にして、いまだに何一つ実現していません。
 反発を強める地元をなだめるためか、群馬県は川原湯地区で昨秋よりワークショップを始めました。このワークショップでは、下流都県から拠出される3億円を活用して地域振興を図るための議論が行われてきましたが、代替地における川原湯再生の見通しは立っておらず、地元では、行政任せでは何も進まない、という冷めた意見がよく聞かれます。

◆2011年4月17日 東京新聞群馬版より転載
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110417/CK2011041702000073.html

 川原湯温泉 振興施設、3案軸 ワークショップ終了

 八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設で代替地に移転する川原湯温泉街の振興策について地元住民で話し合う第五回ワークショップが十五日夜、同町の川原湯総合相談センターであり、建設する振興施設を三つの案に絞り込んだ。

 施設は、これまでの議論で共通の意見として提案された観光案内所やテナント、体験施設、直売所、駐車場などをベースに(1)温泉施設重視案(2)車からの集客重視案(3)駅からの集客重視案-の三案に集約された。

 施設は木造平屋約八百平方メートル。整備費はいずれの案も三億円で、下流都県の基金を使って町が建設する。今後、県と町で各案の採算性や実現性を検証して地元に提示、最終案をまとめて建設場所を決定する。

 昨年十一月末からスタートしたワークショップは、この日で終了した。 (山岸隆)

(写真)川原湯温泉街の振興策について話し合う住民ら=長野原町で

◆2011年4月16日 毎日新聞群馬版
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20110416ddlk10010210000c.html

 -八ッ場ダム・流転の行方:地域振興施設案、実現性を検討へ--WS最終回 /群馬-

八ッ場ダム問題を巡り、長野原町川原湯地区の住民でつくるダム対策委員会の第5回ワークショップ(WS)が15日開かれ、移転代替地に建設予定の地域振興施設について意見交換した。

WSは今回で最終回。温泉施設や観光案内所の入居案などについて意見を出し合ってきた。県はこれまで出された意見を集約し、実現可能か検討する。【塩田彩】