開会中の群馬県議会5月定例会で岸善一郎議員(自由民主党)が一般質問で八ッ場ダムを取り上げました。
質疑の録画が県議会のホームページで見られます。
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http://www.gunma-pref.stream.jfit.co.jp/giin_result.php?GIINID=50532
3.八ッ場ダムの取り組みについて再生(約13分)
岸議員に対する県土整備部長の答弁から、
用地取得の難航により、川原湯地区の上湯原代替地、付け替え県道の整備が遅れていることが確認されました。
この質疑について、翌朝の東京新聞が報じています。
◆2011年6月2日 東京新聞群馬版より転載
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20110602/CK2011060202000142.html
-知事「治水の代案示さず」 国の検証遅れ強く批判―
大沢正明知事は、一日の県議会一般質問で、八ッ場ダム(長野原町)の是非の再検証について「ダム建設との比較材料として、利水(上水道や工業用水の水量確保)の概略的な代案は示されたものの、治水(利根川流域の水害防止・低減)については代案すら示されていない」と指摘。国が進める検証作業の遅れを強く批判した。岸善一郎氏(自民)の質問に答えた。
ダム再検証については、五月二十四日に開催された「検討の場」の幹事会で、国が既存ダムの改良や別の河川からの導水などを組み合わせた利水代替案を四パターン示したが、ダム計画に参画する流域六都県が「非現実的」と一斉に反発した。
大沢知事は「ダム建設中止撤回を前提に(国が再検証の終了目標に掲げた)今秋と言わず、一日も早く検証を終えるよう、県として強く求めていく」と強調した。
一方、ダム本体に付随して計画されている水力発電所「県営八ッ場発電所」について、篠崎健司・企業管理者は「福島第一原発事故を原因として長期化が懸念される電力不足の問題に大いに貢献する」と建設の意義を強調。ダム建設によって、東京電力が吾妻川流域で行っている水力発電の量が減少する恐れが指摘されている問題には言及しなかった。 (中根政人)