八ッ場ダムの検証に関わりの深い利根川の基本高水を検証する日本学術会議第9回分科会が下記のとおり開かれます。問題の多い利根川治水の議論も、いよいよ大詰めを迎えます。
★日本学術会議のサイトより
http://www.scj.go.jp/ja/member/iinkai/bunya/doboku/giji-kihontakamizu.html
土木工学・建築学委員会 河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会
(第21 期・第9 回)
議 事 次 第
日時 平成23 年6 月8 日(水)13:00~15:00
場所 日本学術会議6階 6-C会議室
議題
1. 前回議事要旨(案)の確認
2. 検討結果の報告(4)
3. 検証・評価結果の報告(3)
4. 回答骨子2:検証・評価
5.その他
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なお、日本学術会議のこれまでの議論を取材してきたジャーナリストのまさのあつこさんがブログで、ぶら下がり会見録をアップしています。
★学術会議 ぶらさがり会見録(その1)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-fa2a.html
★学術会議 ぶらさがり会見録(その2)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-fa2a-1.html
★学術会議 ぶらさがり会見録(その3)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-fa2a-1.html
そして最後に、これまでの学術会議の議論についての厳しい批判。
★以上を要約すると(要約になっていないが)
http://dam-diary2.cocolog-nifty.com/blog/2011/06/post-e9ac.html
ぶらさがり会見録を見ても分かるとおり、日本学術会議の議論は、専門用語のオンパレードで、一般の国民には大変わかりにくいものです。
八ッ場ダムが利根川の治水上、必要かどうかを問うこの会議は、もともと、八ッ場ダム計画が利根川治水に必要だとするこれまでの国交省の論理に嘘や偽りがあると様々な専門家が指摘してきたことから始まりました。民主党はそうした専門家の意見を取り入れ、八ッ場ダム中止を先の総選挙の政権公約(マニフェスト)に掲げました。
これまでの日本学術会議における議論では、国交省による八ッ場ダム計画を追認する方向で進められており、このままですと八ッ場ダム計画には何ら問題なしという結論に達する可能性が濃厚です。
もしそのような結論に達するのであれば、八ッ場ダムに懐疑的な専門家らの指摘に対して、一般国民にもわかるように反論し、理解を求める必要があります。データを隠したり、貯留関数法というダム計画を推進してきた計算式のみで確認するだけでは、「どうせ政治的な配慮で学者の良心を捨てたのだろう」とみられるだけです。こうした政・官・財・学の癒着は、八ッ場ダム計画ではずっと続いてきたことです。