日本学術会議の検証への意見や批判

2011年6月18日

 八ッ場ダム建設の根拠である利根川の治水データに関する日本学術会議の検証は、6月20日に最終回をむかえます。↓
 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1252

 この検証作業については、これまでも意見書が多数寄せられ、批判もされてきました。↓
 https://yamba-net.org/wp/modules/news/index.php?page=article&storyid=1253

 『週刊金曜日』の最新号には、まさのあつこさん(ジャーナリスト)のレポートが掲載されています。↓
http://www.kinyobi.co.jp/backnum/antenna/antenna_kiji.php?no=2117
 「八ッ場ダム、日本学術会議が検証 御用学者らがお墨付」(2011/6/17)

 森林政策学の専門家である関良基氏(拓殖大准教授)は、前回の会議内容を受けて、このほど改めて以下の意見書を提出しました。

※クリックするとPDFファイルでご覧になれます。
関 良基氏による意見書

 「歴史の評価に耐えられる科学的な判断を求めます」と題するこの意見書の各章の見出しを抜き出してみます。
  
 1. 貯留関数法による洪水流出計算には三つの基本的な問題点があるので、現実と遊離した過大な値が求められている可能性が高い。

 2.昭和22年9月洪水当時の実績流量と氾濫量から求められる洪水ピーク流量が最も確かな再現流量である。

 3.緑のダム「森林の生長による流域の保水力の向上」は確かな事実である

 4.雨が降り続いても、土壌の浸透能は維持されることが分布型モデルとタンクモデルによる計算で明らかになったのであるから、貯留関数法において飽和雨量を固定する考え方は誤りである。

 5.貯留関数法の限界が明らかになったのであるから、貯留関数法で求めた総合確率法の計算結果も現実と遊離していると判断すべきである。

 まさのさんの『週刊金曜日』の記事にあるように、学術会議の検証メンバーが八ッ場ダム計画にお墨付きを与える”御用学者”であるのなら、関氏が危惧しておられるように、きたる20日の学術会議の結論は、「歴史の評価」に耐えられないものとなるでしょう。