八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

緊急検証セミナー第二回ー7/7 in 国会議員会館

  ▼緊急検証セミナー▼第2回▼ 
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  日本学術会議河川流出モデル・基本高水
  評価等検討分科会による「検証」を検証する
八ツ場ダム計画根拠
    「基本高水」は達成可能か?
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日時: 2011年7月7日(木)午後18:45~19:45(*)
場所: 参議院議員会館 B-106会議室(地下1階) 定員35人+ 

▼昭和22年9月洪水の氾濫量はどう推定されたのか?
  大熊 孝 (新潟大学名誉教授)
▼基本高水とは何か? 今回の国交省新モデルはどのような意義を持つのか?
  国土交通省河川局河川計画課(交渉予定)
▼検証をどう見るか? 大河原雅子(参議院議員) 他

 「日本学術会議河川流出モデル・基本高水評価等検討分科会」では、八ツ場ダム計画の根拠であり、利根川の治水計画の根幹を成す基本高水流量(200年に1度確率の降雨で治水基準点・伊勢崎市八斗島で毎秒2万2000立方メートル)に疑問が投げかけられました。3月29日の第4回分科会で、外部専門家からのヒアリングが行われ、河川工学者である大熊孝・新潟大学名誉教が、主に以下三つの根本的な疑問点を呈しました。

1.利根川の基本高水はカスリーン台風が再来したときの推定流量をもとに計算されているが、実績流量と推計には乖離があり、推計はダム計画に伴って変動してきたのではないか。

2.実績と推計が乖離しているのは、八斗島の上流で氾濫するはずのない場所で氾濫したことになっているからではないか。

3.既存ダムの洪水調整流量と比べると、基本高水に応じて立てられた治水目標は達成不可能なほどに過大であり、治水計画として意味をなさないのではないか。

 すなわち、これら疑問点のどれもが、基本高水がダム計画を必要とする根拠として、過大に設定され、利用されてきたのではないかとの問いに通じています。これに対して国交省が分科会に提出した「昭和22年9月洪水の氾濫量の推定」は、それらの疑問点を解消したのでしょうか、分科会はこうした疑問点と国交省の推定をどのように検証し、「回答骨子」に反映させたのか、「検証」を検証したいと思います。

*18:25~18:45参議院議員会館ロビーで入館証を渡します。
主催: 治水のあり方シフト研究会(連絡先:090-6489-0362)