2011年9月3日
2009年の政権交代により八ッ場ダム事業見直しが政策課題として掲げられるようになってから、八ッ場ダム対策特別委員会が開かれてきました。この特別委員会は、自民党の要請により設置されたもので、八ッ場ダム見直しを掲げる民主党の政策を批判することが当初の目的であったと考えられますが、八ッ場ダム見直し派の議員らが八ッ場ダム事業が抱える多くの問題を取り上げることで、緊迫した質疑が行われてきました。
群馬県議会では委員会質疑の内容が公開されておらず、情報公開度の低さが問題とされてきましたが、このほど今年5月定例会における八ッ場ダム対策特別委員会の「主な質疑」が群馬県議会のホームページに掲載されました。
以下をクリックすると、群馬県議会八ッ場ダム対策特別委員会(6月8日)の「主な質疑」がご覧になれます。↓
http://www.pref.gunma.jp/gikai/s0700202.html
議事録そのものは今も公開されていません。実際の質疑では、見直し派の県議が行政側を追及する鋭い質問をする際、自民党議員らから野次が飛び、委員長みずから野次るような場面も見られますし、行政側が答えに窮して言葉を詰まらせることもあります。
それでも群馬県がまとめた「主な質疑」を見るだけでも、八ッ場ダム事業には用地買収の難航や道路整備の遅れ、代替え地の盛り土対策、地滑り地への対応、減電補償など、工期延長、事業費増額、危険性につながる多くの問題があることがわかります。