八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

ナイジェリアのダム決壊

2011年9月3日

 「治水」=防災はダム計画の主目的ですが、ダムは決壊、地滑りなどで災害を誘発する危険性を抱えています。
 東日本大震災では、福島県の藤沼ダムが決壊し、死者7名とわが国のダム史上最悪の被害をもたらしました。

 以下の河北新報の記事には、災害時の現場の生々しい写真が掲載されています。↓
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1072/20110518_01.htm
 「大震災ドキュメント その時 何が(5)ダム決壊(須賀川)」(河北新報 2011年5月18日)

 米国アイオワ州では、昨年10月にダムが決壊しています。当時のニュース動画がユーチューブで見られます。↓
http://www.youtube.com/watch?v=SHnMCTLm3Oo

 CNNでは9月1日、ナイジェリアにおけるダム決壊事故のニュースを報じています。以下に転載します。

 ダム決壊で102人が死亡 ナイジェリア
 http://www.cnn.co.jp/world/30003849.html

 (CNN) ナイジェリア政府当局者によれば、同国南西部イバダン近郊でダムが決壊して洪水が発生、102人が死亡した。

 ナイジェリア政府関係者によれば、28日夜から29日にかけての豪雨でオドオナ川が氾濫、エレイェレダムが決壊したという。

 現地で救援活動を行っているナイジェリア赤十字によれば、救援隊がこれまで入れなかった地域に到着すれば、犠牲者の数はさらに増える可能性があるという。
 
 家を流された住民のために避難所が作られたほか、政府は救援物資をイバダンや周辺地域に送り込んでいる。

 赤十字の広報は30日、CNNの取材に対し、家を失った住民は数千人に上り、うち約1500人が政府と赤十字が運営する避難所に滞在していると答えた。避難民には非常食やマットレス、毛布などが支給されているという。

 ナイジェリア政府は、下水道が未整備もしくはゴミなどで詰まっている場合には、雨期には都市部でも洪水が起きる可能性があると警告している。