2011年12月2日
11月6日から8日にかけて、利根川流域の四会場で開催された八ッ場ダムの公聴会の発言録が国交省関東地方整備局のホームページに掲載されました。↓
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000187.html
上記の公聴会の結果概要より、都県別の意見発表者数と、八ッ場ダムに対するそれぞれの発表者の考え方を大まかに整理すると、以下のようになります。
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○都県別意見発表者数
東京ー13名 全員が八ッ場ダムに反対意見
埼玉ー20名 賛成15名 反対5名
千葉ー6名 全員八ッ場ダムに反対意見
茨城ー1名 八ッ場ダムに反対意見
栃木ー0名
群馬ー11名 賛成2名(ダム対策委員会事務局長、長野原町議)、反対7名、生活再建事業への批判1名(元長野原住民)、ダム事業縮小などの提案1名
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これを見ると、意見発表者のいなかった栃木県を除く八ッ場ダムの関係都県の中で、八ッ場ダムに賛成の意見は、東京都、千葉県、茨城県には一つもなかったことがわかります。賛成の意見は埼玉県に集中しており、その他には、群馬県から二名が賛成意見を発表しました。
賛成意見を述べた群馬県の二名は、ダム予定地を抱える長野原町の住民で、地域住民を代表する役職にある方々です。
埼玉県の賛成意見者の中には、元町長が4名、元県職員も1名います。そのほか、水道事業の退職者や県建設業協会、水防団などの関係者もおり、NPO法人の関係者は、「私個人というよりは、NPO法人としての骨子であることをご了解いただきたい」と述べています。全体として賛成意見は、行政や組織の意見が反映されており、反対意見がすべて一般市民の個人の意思によるものであるのとは好対照です。