ユーチューブ「ダム検証の虚構」をアップ

2011年12月18日

 昨日の集会における講演「ダム検証の虚構」の模様をユーチューブにアップしました。↓
 http://p.tl/LmBN

 講師:嶋津暉之さん(八ッ場ダムをストップさせる市民連絡会代表・元東京都環境科学研究所)
 2011年12月17日 東京・本郷 
 八ッ場ダム住民訴訟7周年集会「デタラメな検証は許さない」

《主な講演内容》

 国土交通省によって行われてきた八ッ場ダムの検証がいかに虚構に満ちたものであるかについての解説です。

 民主党は2009年の総選挙において、「八ッ場ダムの中止」を政権公約(マニフェスト)に掲げて政権につきました。しかし、前原国土交通大臣(当時)が2009年9月に「八ッ場ダムの中止」を表明すると、八ッ場ダムの推進を主張する関係都県知事と地元首長らが激しく反発しました。
 このため、民主党政権下では八ッ場ダム事業について「予断なき検証」を実施することになりました。しかし、八ッ場ダム事業を進めてきた国交省関東地方整備局が主体となった八ッ場ダムの検証作業は、「ダム推進」を目指した「予断だらけの検証」でした。
 八ッ場ダムの検証結果は11月30日に関東地方整備局より国交省本省に報告されました。報告内容は、八ッ場ダム事業が最も安上がりであるから八ッ場ダムの本体着工を求めるというものでした。

 しかし、この検証結果には科学性・客観性が皆無です。
 八ッ場ダムの主目的は「治水」と「利水」ですが、いずれにおいても、八ッ場ダムは不要です。
 
 八ッ場ダム事業は現在の計画では、2015年度完成とされていますが、国交省は工期が現計画より三年延長され、完成は2018年度と試算されていることを明らかにしています。自民党などは工期の遅れを民主党政権のせいにしていますが、これは自民党政権下で計画された膨大な関連工事の遅れによるものです。
 また、事業費も約280億円増えることになります。(国交省は180億円増額と試算)

 しかし、関係都県知事は、現計画の工期と事業費を守れと主張しています。事業費増額、工期延長などの計画変更には、関係都県の同意が必要です。
 従って、民主党政権が八ッ場ダム事業の再開(=本体着工)を決定したとしても、今後の八ッ場ダム事業の行方は混沌とした状況を呈することになります。