八ッ場ダムをストップさせる東京の会では12月の都知事選に向けて、立候補予定者に公開アンケートを送付しました。アンケート文を転載します。
アンケート結果は、改めてお知らせします。
2012年11月19日
東京都知事選挙立候補予定者 ○○様
八ッ場ダムをストップさせる東京の会 代表 深澤洋子
八ッ場ダム問題に関するアンケートへの協力のお願い
昨年末、「八ッ場ダム建設再開」が前田国交大臣によって決定されましたが、その後の民主党内の強い反発を受け、官房長官裁定により、本体工事費の予算計上に関して次の2点の前提条件がつけられました。すなわち、利根川水系に関わる「河川整備計画」の早急策定と、ダム中止後の建設予定地を対象とした生活再建支援法案の次期国会提出です。後者はクリアされましたが、継続審議となったままです。前者については、9月から利根川江戸川有識者会議で、想定洪水が過大ではないか、そのために1947年のカスリーン台風の氾濫図がねつ造されているのではないか、と激論がかわされています。
また、本来は支川まで含めた利根川水系全体の河川整備計画を策定するべきであるのに、国交省が利根川本川部分だけの河川整備計画を先に策定し、八ッ場ダム本体着工の条件をクリアしようとしていることも批判されています。
いまだに先行き不透明なこの八ッ場ダム問題について、ご意見をお聞きしたいと存じます。
ご多忙中大変恐縮ですが、下記の質問への回答をお書きいただき、11月26日(月)までにFAX又はメールで返送して下さるよう、お願いいたします。
なお、ご意見はご回答の有無を含めて、当会の関連団体の八ッ場あしたの会のホームページ等で公表させていただきます。
ご協力をよろしくお願いいたします。
Q1 あなたは八ッ場ダム建設中止についてどう考えますか?
あなたのお気持ちに近い番号を○で囲ってください。
(1)中止に賛成(→Q2に進んで下さい)
(2)中止に反対(→Q3に進んで下さい)
(3)どちらともいえない/分からない
(4)その他(具体的に)
Q2 Q1で建設中止に賛成と回答された方にお聞きします。
建設中止に賛成される理由を○で囲ってください。(複数回答可)
(1) 水需要が減っていく時代になったので、八ッ場ダムの水源は必要ない
(2) 八ッ場ダムは洪水を防ぐ役には立たない
(3) 脆弱な地盤にダムを建設すると災害の危険性がある
(4) 吾妻渓谷などの自然環境、縄文から近世までの埋蔵文化財を破壊する
(5) ダム予定地の地域社会を崩壊させる
(6) 税金の無駄づかい
(7) その他(具体的に)
Q3 Q1で建設中止に反対と回答された方にお聞きします。
建設中止に反対される理由を○で囲ってください。(複数回答可)
(1) 水道水源確保のために八ッ場ダムが必要
(2) 利根川の氾濫防止のために八ッ場ダムが必要
(3) 地元住民の生活再建のために八ッ場ダム事業を中止すべきでない
(4) 景気対策のためには八ッ場ダム建設工事を続行すべき
(5) その他(具体的に)
Q4 Q1で建設中止に賛成と回答された方に地元の生活再建問題についてお聞きします。
八ッ場ダム予定地の住民は、長年のダム問題に翻弄され、経済的にも精神的にも疲弊し、地域社会は崩壊の危機に立たされています。ダム中止後に地元の地域再生、生活再建を進めていく上で必要と思われることを○で囲ってください。(複数回答可)
(1) ダム中止後の生活再建・地域再生支援法の制定
(2) 地元住民を中心とした新たな地域再建計画
(3) 地域再建事業への国と6都県の費用負担
(4) 地元住民への生活再建支援金(個別補償)
(5) 地元住民への精神的補償
(6) その他(具体的に)
Q5 東京都の水需要予測の見直しについてお聞きします。
東京都は水道水源として八ッ場ダムが必要だと、これまで主張してきました。しかし、水道水の配水量はこの20年減り続け、一日最大配水量は、1992年617万立方メートルから2011年480万立方メートルへ137万立方メートルも減っています。しかし、今年3月に水道局が出した水需要予測は、平成30年代に約600万立方メートルになるというものです。最近水需要予測を見直した他県では、いずれもそれまでの予測を下方修正していますが、東京都の場合は2003年に予測した数字と同じです。この水需要予測について、妥当と思われる考えを〇で囲ってください。
(1) 過大なので、最新データに基づき実態に即した水需要予測に再検証するべき
(2) 水道局の判断を尊重するべき
(3) わからない
Q6 以上の他に、八ッ場ダム問題に関してご意見がありましたら、お書きください。