石木ダム事業に参画する佐世保市の市議会では、「石木ダムより水道漏水対策を」求める請願が不採択になりました。
この請願の趣旨は理に適っているのですが、石木ダム推進派が圧倒的多数を占める市議会では通りませんでした。
議会での議員と委員長のやり取りなどについて、請願を提出した市民団体がこちらのページで詳しく伝えています。
「石木川まもり隊」ブログ
http://ishikigawa.jp/blog/cat14/3472/
「質疑は一切ありません!」
◆2017年12月21日 毎日新聞長崎版
https://mainichi.jp/articles/20171221/ddl/k42/010/256000c
ー佐世保市議会 石木ダムより「水道漏水対策を」 市民団体請願、不採択 /長崎ー
佐世保市議会は20日、12月定例会最終本会議を開き、一般会計補正予算案など20議案を可決した。
石木ダム建設に反対する市民団体「石木川まもり隊」などが市の市民意識アンケート結果に基づいて出した「新たな水源確保より、水道施設の更新・整備を求める請願」は賛成少数で不採択とした。
アンケートは2016年度に無作為抽出した16歳以上の3500人を対象に実施。「水の安定供給」について「満足」は33・7%で、「不満」の11・5%を上回った。
一方、市水道局によると、16年度の漏水量は332万5000立方メートルで、配水量に対する漏水率は11・3%だった。
請願は「水の供給に対する市民の満足度は高い。限りある財源を有効に使って、新水源のダム建設より水道施設の老朽化対策をしっかりやって漏水を減らしてほしい」と訴えていた。
本会議で草津俊比古・都市整備委員長が委員会での不採択を報告。「長崎市に比べて佐世保市の漏水率は高く、対策が必要」との採択賛成の討論があったが、不採択となった。【和田恭代】