昨日(12/22)、2018年度の予算案が閣議決定されました。それに伴い、2018年度の直轄ダム・水機構ダムの予算案も決まり、国土交通省のホームページに掲載されました。
http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/h30/draft_h30.pdf
八ッ場ダムは概算要求通りの434,9億円となっています。
2015年1月に始まった本体工事は、現在、コンクリート打設高が約5割と進んでいますが、試験湛水が始まる2019年10月までにはダム湖予定地周辺の地すべり対策、代替地の安全対策、水没予定地の発掘調査を完了させなければならず、ダム予定地では工事現場がさらに増え、先が見えない状態です。八ッ場ダム事業は、今後もブラックホールのように税金を吸い込み続けることになります。
今回の政府予算案では、今年6月に策定された「ダム再生ビジョン」に基づき、雨竜川ダム(北海道)、矢作ダム(愛知県)、早明浦ダム(高知県)の再生事業も実施計画調査の予算が盛り込まれました。
ダム再生ビジョン策定後、初の新規ダム再生3事業採択へ
~都道府県の計画策定も支援し、ダム再生の推進を強化~
http://www.mlit.go.jp/report/press/mizukokudo05_hh_000038.html
補助ダムの予算は箇所付けがきまってから公表されますので、来年4月初めになると思われます。
関連記事を転載します。
◆2017年12月23日 上毛新聞 (紙面記事より転載)
https://www.jomo-news.co.jp/news/gunma/politics/23333
ー18年度政府予算案 八ツ場435億円 富岡製糸場の修理にもー
政府は22日、2018年度予算案を閣議決定した。19年度の完成に向け、本体工事などの建設が急ピッチで進む長野原町の八ツ場ダム建設事業は、当初予算ベースで過去最高額となる前年度比26%増の434億9000万円を計上した。富岡市が進める世界遺産、富岡製糸場の保存修理工事にも予算配分されることが明らかになった。
八ツ場ダム事業の予算額は国土交通省による概算要求が満額回答された。国交省八ツ場ダム工事事務所によると、ダム本体のコンクリート打設工事は昨年6月に開始。完成すると高さ116メートルとなる堤体は現在、打設高が5割を突破した。18年度予算案には生活再建事業として、水没する道路に代わり整備が続く付け替え道路の予算も盛り込まれている。
概算要求通りの予算計上を受け、長野原町の萩原睦男町長は「地元としては本当にありがたい。ダム本体の早期完成はもちろんだが、水没5地区の生活再建事業もしっかりとやってもらいたい」と求めた。(以下略)