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坂本龍一さん「必要性、今もあるのか」 石木ダム予定地を訪問

 石木ダム建設に反対する川棚町の地権者らを主人公にしたドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」の長崎での試写会(3月25日)に坂本龍一さんが参加されます。
 東京でも今晩、第5回グリーンイメージ国際環境映像祭の一作品としてこの映画が日比谷図書文化館コンベンションホールで上映されます。
 https://yamba-net.org/wp/41082/

◆2018年3月26日長崎新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180326-00000002-nagasaki-l42
ー坂本龍一さん「必要性、今もあるのか」 石木ダム予定地を訪問ー

  音楽家の坂本龍一さん(66)が25日、長崎県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダム建設予定地を訪れ、住民らと対話した。長崎市内であったトークセッションでは「ダムの必要性が今もあるのか。一度決めたことを変えない公共事業の典型例と感じる」と疑問を呈した。
 石木ダム賛否の討論会開催を目指す市民グループ「#いしきをかえよう」実行委が招いた。
 坂本さんは、反対地権者13世帯が暮らす川原(こうばる)地区を訪問。地権者の案内で石木川周辺を歩き、公民館では1982年に県が行った強制測量の記録写真に見入った。長崎市内では、地権者らの暮らしを描いたドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」の上映後、ジャーナリストの津田大介さん、パタゴニア日本支社長の辻井隆行さんと登壇し意見を交わした。
 坂本さんは「町や人々が行政による施策の犠牲になる構図は近代ずっと続いてきた」と指摘。津田さんは「石木ダムの問題は原発や米軍基地とも通じていて、これからの日本の未来をどうしていくのかという問いを突きつけている」と述べた。

◆2018年3月25日 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/national/article/403653
ーダム問題の座談会に坂本龍一さん 長崎で「犠牲の構図、変わらぬ」ー

  長崎県が川棚町で計画している石木ダム建設事業の見直しを訴える市民団体が25日、音楽家の坂本龍一さんらを招き、長崎市で座談会を開いた。坂本さんは「ホタルがあふれ、せせらぎのような石木川が流れている」と、建設予定地の集落の自然を紹介。「近代、国策で町が犠牲になってきた。その構図は変わっていない」と指摘した。

 坂本さんはジャーナリストの津田大介さんと共に、集落を視察した後で座談会に臨んだ。坂本さんの指摘に、津田さんは「(行政は)受け継がれてきた文化や暮らしを徹底的に無視してきた」と応じた。

◆2018年3月21日 西日本新聞
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/nagasaki/article/402634
ー試写会に坂本龍一さん参加 石木ダム建設反対映画 25日、長崎市で持論語るー

 県などが進める石木ダム建設に反対する川棚町の地権者らを主人公にしたドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」(山田英治監督)の試写会開催に伴い、この運動に関心を持つ音楽家の坂本龍一さんが25日、長崎市の市平和会館ホールで上映後に開かれる「トークセッション」に登場し、持論を披露する。

 映画は、地権者家族が主人公でダム事業にほんろうされながらも、里山で前向きに生きる姿を収めた90分間のドキュメンタリー。23日から25日まで東京都で行われる「第5回グリーンイメージ国際環境映像祭」でも上映が予定されている。

 ダム反対運動では映画のほか、市民団体などが事業実施の再検討を求め、署名活動を行うなど支援の輪が広がっている。映画試写会は#いしきをかえよう実行委員会が開き、トークセッションには坂本さんのほか、ファッションブランドのパタゴニア日本支社長の辻井隆行さんらが参加。ダム建設に伴う住民の暮らしや環境の変化などについて意見を交わす。

 入場は無料で先着600人。開場は正午、開演は午後0時半から。問い合わせは同実行委=info.changeishiki@gmail.com

=2018/03/21付 西日本新聞朝刊=