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現地住民ら、石木ダム建設即時中止を長崎県に申し入れ

 13世帯が結束して反対している長崎県の石木ダム。
 5月6日に加藤登紀子さんらを招いて地元・川棚町で開いた集会「石木ダムの問題を考える「ほたるの里から長崎をかえよう!! 千人の集い」では、1000人を超える聴衆が石木ダムNO! の意思表示を行いました。
 これを受けて、集会の実行委員会は、ダム事業を強行しようとしている長崎県に対して、改めてダム中止の要請書を手渡しました。

 要請書は以下の通りです。

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 2018 年5 月11 日
 長崎県知事中村法道様

 ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い実行委員会 実行委員長炭谷猛

 県民の意思に反する石木ダム建設事業の即時中止を求める申し入れ書

 私たちは、石木ダム問題解決に向けて活動している団体メンバーで構成される実行委員会です。5月6日、川棚町公会堂で私たちは石木ダム問題を考えるイベント「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」を開催し、県内各地や県外から1000 名を越える参加者を得ました。このイベントでは「石木ダムは作らせてはいけない」(今本博健京都大学名誉教授)、「(石木)ダムの必要性が破綻している」(嘉田由紀子前滋賀県知事)、「(石木ダムで)負の歴史を繰り返さないで欲しい」(渡辺洋子「八ツ場あしたの会事務局」)など、登壇したゲストの報告・発言があり、また、石木ダム建設予定地・川棚町川原地区の住民はイベントの最後の挨拶で「ダム中止まで頑張る」という決意を述べました。

 このような報告・発言を受け、私たちは参加者に石木ダムへの賛否を聞いたところ、全員が「No!」の意思表示をしました(下の写真参照)。これは、もはや、県民の中で石木ダム反対が圧倒的多数であることを示しています。このまま長崎県が付け替え道路工事を進めれば、問題は解決せず、混乱と川原地区住民への更なる人権侵害が起こります。そしてそれは、県民の意思に反することです。

 私たちは、貴職に対して、県民の意思に反する石木ダム建設事業の即時中止を申し入れます。
                                   以上

「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」(2018 年5 月6 日、川棚町公会堂)

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 関連記事を転載します。

◆2018年5月12日 毎日新聞長崎版
 https://mainichi.jp/articles/20180512/ddl/k42/040/294000c
ー石木ダム 建設即時中止を要請 県に反対住民ら /長崎ー

 県と佐世保市が川棚町に計画する石木ダムを考える集会を6日に同町で開いた実行委員会メンバーが11日、県庁を訪れ、石木ダムの建設事業の即時中止を改めて求める中村法道知事宛ての申し入れ書を提出した。

 6日の集会には県内外から約1050人が参加し、ほぼ全員で「No!」のカードを掲げてダム建設に反対の意思を示した。申し入れ書では県が進める付け替え道路工事に触れ「このまま進めると問題は解決せず、混乱と地区住民への更なる人権侵害が起こる」として、建設事業の即時中止を求めた。

 実行委員長の炭谷猛さん(67)は「石木ダム問題の『終わりの始まり』にしよう」と訴えた。【加藤小夜】

◆2018年5月12日 長崎新聞
https://this.kiji.is/367851657071314017
ー石木ダム中止 長崎県に申し入れ 「千人の集い」実行委ー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業について考えるシンポジウム「ほたるの里から長崎をかえよう!!千人の集い」の実行委が11日、県庁を訪れ、工事中止を県に申し入れた。反対地権者の炭谷猛実行委員長は、千人余りの来場者の多くが建設反対の意思表示をしたとして「(ダム事業の)終わりの始まりにしたい」と訴えた。
 同実行委は6日、同町で前滋賀県知事の嘉田由紀子さんや歌手の加藤登紀子さんらが意見を交わすシンポジウムを開き、千人余りが来場した。
 申し入れ書は中村法道知事宛て。石木ダムについて「必要性が破綻」「負の歴史を繰り返さないで」など嘉田さんらの発言を紹介。県が工事を進めれば、住民へのさらなる人権侵害が起こると批判している。
 炭谷実行委員長から申し入れ書を受け取った浦瀬俊郎河川課長は、地権者の8割が工事に同意しているなどとして「現場の安全第一に工事を進める。意見は知事に伝える」と話した。
 申し入れ後、炭谷実行委員長は報道陣に「集会を通じて石木ダムに反対している人が大勢いることに気付かされた。知事は勇気を持って今までと違う方向に進んでほしい」と語った。

◆2018年5月11日 長崎放送
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180511-00000940-nbcv-l42
ー石木ダムの計画中止を要請ー

 県と佐世保市が川棚町に計画している石木ダム事業について、今月ダム問題などを考える集会を開いたメンバーらが県に対しダム計画の中止を申し入れた。 11日午後県庁を訪れたのは石木ダム建設予定地に住む住民や支援者などおよそ30人で、県の担当者らにダム事業の即時中止を要請した。今月6日、川棚町では周辺住民や市民団体など千人以上が集まってダム問題について考える公開のシンポジウムが開かれ、ほぼ全員の参加者がダム建設に反対の意思を表明したという。申し入れで住民らは石木ダム事業は多くの県民の民意にも反していることが明らかになったと述べ、事業の目的の一つである佐世保市の水道水の確保はダムによらない水源で確保すべきと訴えった。
 「必要もないダムのために、私たちは毎日苦しんでいます」(地権者・岩下すみ子さん)「石木ダム建設問題は終わりの始めにしましょう」(地権者・炭谷猛さん) 
 これに対し県の担当者は治水と利水の観点からダムは必要と改めて説明し、これまでの考え方を繰り返すにとどまった。

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★参考記事

「ほたるの里から長崎をかえよう‼千人の集い」(5/6)と石木ダム予定地
「ほたるの里から長崎をかえよう‼千人の集い」(5/6)についての記事