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長崎の石木ダム建設に反対 国立で10日に上映会 市民ら主催

 半世紀間、ダムに抗い、里山の暮らしを守り続けてきた長崎県・石木ダム予定地の住民13世帯を描くドキュメンタリー映画が好評上映中です。自主上映、劇場上映の告知記事が各地の紙面で報道されています。

◆2018年11月6日 東京新聞東京版
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/list/201811/CK2018110602000110.html
ー長崎の石木ダム建設に反対 国立で10日に上映会 市民ら主催ー

  長崎県川棚町こうばる地区で建設が計画され、地元住民らが長年反対している石木ダムを題材にした映画「ほたるの川のまもりびと」の上映会が十日、国立市谷保のシェアオフィス「やぼろじ」内の「つちのこや」で開かれる。 (竹谷直子)

 国立市民らでつくる「くにたちほたるの会」の主催。石木ダムの建設計画は約半世紀前の一九六二年に持ち上がった。国や行政は、「治水と利水のため」としているが、人口減による水需要の減少や建設地の流域面積の小ささなどから、住民らはダムの必要性を長年問い続けている。

 映画は「ごく普通の暮らしを、ごく普通にしたい」と抗議を続ける住民らを、山田英治監督が追ったドキュメンタリー。同地区の美しい自然やそこで暮らす人の日常が描かれている。

 会のメンバーで、川棚町に祖母らが住み、幼少期に町を訪れていたという、すがいまゆみさん(62)は「少数派を糾弾し、排除するのが権力者のすることなのか。都合のいい意見を『民意』と言い、都合の悪いものを敵のように見なす。環境を守ろうと思った人が戦わざるを得なくなっている状況に、やるせない気持ちになる」と話す。

 当日は、午後三時から映画の上映。同四時半から、山田監督が作品にかける思いや町の現状を話す。上映会の後は、川棚町で採れたこうばる米などが振る舞われる懇親会も開催される(要予約)。

 入場料は一般千八百円(予約千五百円)。十五歳以下は八百円(同五百円)、小学生以下無料。懇親会は午後五時からで、千五百円(ドリンク代別)。予約、問い合わせは同会のEメール=kunitachihotaru@gmail.com=へ。

◆2018年11月3日 中日新聞
http://www.chunichi.co.jp/hokuriku/article/bunka/list/201811/CK2018110302000225.html
ー【映画】金沢で上映会ー

シネモンド
「ほたるの川のまもりびと」
11日、先行上映と監督あいさつ
通常上映は24日から

 長崎県と佐世保市のダム計画で水没予定地になっている地域の人たちの日常を追ったドキュメンタリー映画「ほたるの川のまもりびと」が金沢市のシネモンドで24日から上映される。11日の先行上映後、山田英治監督が舞台あいさつする。

 石木ダムの計画で水没予定地となっている川棚町川原(こうばる)地区。13世帯が主人公だ。映画は2015年秋から1年間、その暮らしを追う。稲作作業や祭りの風景、豊かな自然の中でのびのびと遊ぶ子どもたち…。声高にダム反対を訴えるのではなく、日常の生活を淡々と描くことで本当に必要なことは何かを問いかける。

 山田監督は大手広告会社に勤務しながら、映画やテレビドラマなどの脚本、演出でも活躍。東日本大震災後に企業と社会貢献をつなぐNPO法人を設立して活動する中でダム問題と出合い、約2年間かけて初のドキュメンタリーとなる本作を監督した。今年3月には音楽家の坂本龍一さんが現地を視察し、上映会でのトークにも参加した。上映は地元の長崎県内や九州各地に広がっている。

 ダム計画は国の事業採択から40年以上が経過。根強い反対の中、長崎県は2022年の完成を目指している。反対派の地権者らは事業認定の取り消しを求めた裁判を起こしたが、7月の一審で敗訴し、控訴中だ。

 先行上映は11日午後6時10分からで、前売り1300円(学生1000円)、当日1700円均一。通常上映は24日~12月7日。(問)シネモンド076(220)5007 (松岡等)