さる11月8日、国土交通省は社会資本整備審議会・河川分科会に設置した大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策検討小委員会の第二回会議を開催しました。その配布資料が同省のホームページに掲載されました。
第2回 大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策検討小委員会 配付資料
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/2/index.html
答申の骨子案がでていますので、次の3回目で答申をまとめてこの委員会は終わりになるようです。
大規模広域豪雨を踏まえた水災害対策のあり方について 答申骨子(案)はこちらです。特段注目すべきものはないようです。
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/2/pdf/daikibokouikigouu_02_s3-1.pdf
資料の中で、【資料2】設置した各検討会等での検討状況3〜7ページに、岡山県真備町の小田川支川の末政川が川の両岸で決壊したことの原因を究明した結果が報告されています。
通常、堤防の片側が決壊すれば、対岸の堤防は決壊しないものですが、末政川では両岸で決壊しました。
【資料3-3】速やかに実施すべき対策26ページに「決壊までの時間を少しでも引き延ばすための堤防構造の工夫」が出ていますが、法尻の補強工事にとどまっており、川裏法面を連接ブロックと遮水シートなどで被う本来の耐越水堤防工法ではありません。
国土交通省は耐越水堤防工法の普及はダム建設やスーパー堤防の推進の妨げになるとして、その導入を頑なに拒否しています。
http://www.mlit.go.jp/river/shinngikai_blog/shaseishin/kasenbunkakai/shouiinkai/daikibokouikigouu/2/pdf/daikibokouikigouu_02_s3-3.pdf