八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

本体工事現場の写真を更新しました。

 トップページに掲載している八ッ場ダム本体工事現場の写真を更新しました。
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 二つの写真はいずれもダム建設地直下の小蓬莱の山頂から撮影しています。
 ダム本体のコンクリート打設は9割に達しているとのことです。小蓬莱の山頂の標高が555メートル、ダム堤完成時の天端の標高が583メートルですから、すでにダム堤は小蓬莱より高く聳えています。

 見晴らし台はダム建設が始まるまでは、文字通り上信国境の山並みが見張らせる展望台でしたが、コンクリートの壁の上に辛うじて見えるのは、水没予定地の川原湯地区の背後に聳える金鶏山の山頂のみです。ダムの上流側に展望台「やんば見放台」がありますが、「やんば見放台」よりダムの本体工事がよく見える見晴らし台の名前を「やんば見放台」に変えた方がふさわしいような景観になってしまいました。

 100メートルを超えるダムの壁に光を遮られて、ダム直下の植生は変化を余儀なくされるでしょう。24時間態勢でダム本体工事を進めるため、真夜中も巨大なライトで谷間を煌々と照らし出しているのですから、環境に影響がないはずはないのです。樹木のレクイエムが聞こえてくるようです。

写真=2018年11月23日撮影。

写真=一年前の11月14日、八ッ場ダム本体工事現場より松の木が生えている小蓬莱を撮影。この時点ではまだ小蓬莱はダム堤より高く聳えていた。

写真=2016年11月30日撮影。この年10月にダム本体のコンクリート打設が始まった。ダム堤の姿はまだ見えず、背後の山並みや水没地に架かる湖面橋がよく見えた。