八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

石木ダム本体工事計上に対して、ダム予定地住民らが長崎県庁前で抗議活動

 長崎県が来年度の予算案に石木ダムの本体工事費を初めて計上したことに対して、ダム予定地住民らが県庁前で抗議活動を行ったことを地元メディアがさっそく伝えました。

◆2019年2月19日 NHK
https://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20190219/5030003274.html
ー石木ダム 地権者らが県に抗議ー

 川棚町で建設が進められている石木ダムをめぐり、長崎県が新年度の当初予算案に初めて本体工事の費用を盛り込んだことを受け、建設に反対する地権者らが県庁前で抗議活動を行いました。

 抗議活動を行ったのは石木ダムの地権者や地元・川棚町の住民、それに長崎市に住む支援者などおよそ20人です。

 石木ダムは、長崎県と佐世保市が水道水の確保や洪水対策を目的に285億円をかけて川棚町に建設を進めているもので長崎県は2022年度の完成を目指し、新年度の当初予算案に今年度のおよそ2倍にあたる19億1800万円の事業費を計上し、初めて本体工事にかかる費用を盛り込みました。

 19日の活動に参加した人たちはこれに抗議しようと、県庁前で「建設絶対反対」と書かれた横断幕を掲げ、予算案に建設費用を計上するよりもダムを使わずに水道水の確保や洪水対策を考えることが知事の責務だと訴えるビラを配っていました。

 抗議活動に参加した地権者の炭谷猛さんは「水不足はここ20年、起きていない上に人口減少が続いているなかでダムが必要かどうか、知事は考えればわかるはずだ」と話していました。

◆2019年2月20日 長崎新聞
https://this.kiji.is/470768950957474913?c=174761113988793844
ー反対地権者ら県庁前で抗議 石木ダム事業費増額でー

 長崎県と佐世保市が東彼川棚町に計画する石木ダム建設事業を巡り、県が事業費を増額しダム本体の工事費を予算案に初めて盛り込んだことを受けて、反対地権者や、事業に反対する市民ら約10人は19日、県庁前でダム建設中止を訴えた。
 県は新年度当初予算案に、付け替え県道やダム本体の一部についての測量設計費や工事費などとして19億1800万円を計上。本年度当初予算と比べて10億円余り増額した。

 反対地権者の一人、炭谷猛さん(68)らは県庁前で横断幕を掲げ、登庁する県職員らに反対を訴えるチラシを配布。
ダム建設の必要性が薄らいでいることや、県民や市民の中に反対が根強いことなどを訴えた。
 炭谷さんは報道陣に「県の人口が減っている中で、なぜ必要なのか。行政代執行をしてまでつくる必要はない。中村知事は事業中止を決断してほしい」と語った。

◆2019年2月19日 テレビ長崎
http://www.ktn.co.jp/news/20190219235413/
ー石木ダム事業の予算計上に反対地権者らが抗議ー

 県が東彼・川棚町に計画している石木ダム建設の本体工事費を新年度予算案に計上したことを受け、19日県庁前で地権者らが抗議の声を上げました。

 県庁前では職員の通勤時間に合わせ、石木ダム建設に反対する地権者や支援者たちがビラを配り、改めて「石木ダムは必要ない」と訴えました。東彼・川棚町の石木ダムをめぐっては、ダム湖に沈む県道の付け替え工事が進んでいます。また県は、新年度の当初予算案に初めてダム本体の工事費用を盛り込み、関連事業費として19億1800万円を計上しました。

 地権者 炭谷猛さん「人口は2万人も減っていくわけだからその先それだけの水が必要かどうか、とういうのは県民がおかしいんじゃないか(と思う)状況に来ているし」「総合的に知事に判断してもらいたい」

 中村知事は2020年度のダム完成を目指し「地権者の協力が得られれば本体工事に着手したい」としていますが、地権者側が求めている「直接対話」はいまだ実現していません。

◆2019年2月19日 長崎文化放送
https://www.ncctv.co.jp/news/64615.html
ー石木ダム建設予定地を市議ら視察ー

 石木ダムの建設予定地を佐世保市議らが視察しました。佐世保市議会の石木ダム建設促進特別委員会の委員7人は、きのう石木ダム建設予定地で、工事の進み具合などについて県から説明を受けました。県は、来年度の予算案にダムの本体工事費を計上しています。一方、地権者らはけさ、県庁前でビラを配り、県の予算計上に抗議の声を上げています。