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国直轄事業の鳥海ダム水没予定地、秋田県の百宅集落の写真集出版

 鳥海ダムで水没する百宅(ももやけ)集落の風景を収めた写真集「ふるさとの話 水に沈む百宅集落」が出版されました。
 鳥海ダムは国交省東北地方整備局が秋田県の雄物川の最上流で昨年着工した成瀬ダムに続いて、秋田県由利本荘市で進めようとしている大型ダム事業で、順調に事業が進められたとしても、完成は2030年度より先の予定です。ダムの必要性は希薄だと思いますが、ダム事業が止まる気配はありません。

◆2019年3月31日 秋田魁新報
https://www.sakigake.jp/news/article/20190331AK0004/
ーダムに沈む百宅集落知って 由利本荘・三浦さんが写真集出版ー

 全日本写真連盟ゆり支部長の三浦繁忠さん(83)=秋田県由利本荘市前郷=が、鳥海ダムの建設に伴い姿を消す同市鳥海町の百宅(ももやけ)集落の風景を収めた写真集「ふるさとの話 水に沈む百宅集落」を出版した。4月29、30日には同市で出版記念の写真展を開く予定。三浦さんは「長年撮りためてきた作品を通し、多くの人に百宅を知ってもらい、記憶にとどめてもらえたら」と話している。

 三浦さんは百宅地区の景色の美しさに引かれて20代の頃から足を運び、約60年にわたり四季折々の風景を撮影してきた。昨年は由利本荘市や秋田市で写真展も開いた。

 写真集は縦約18センチ、横約20・5センチで全215ページ。1970年代以降に撮影した200点余りを収め、写真展では未発表の作品も含まれている。

 かやぶき屋根に登っての雪下ろしや、残雪の田んぼでの農作業を撮影した写真は、積雪が3、4メートルにも及ぶ豪雪地帯の暮らしぶりを象徴している。84年の百宅小・中学校の廃校式や、70~80年代の「百宅マタギ」を写した貴重な写真も収録されている。

 「百宅では、行くたびに新鮮な風景に出合えるのが面白い」と三浦さん。集落で行き会った住民には必ず声を掛け、会話を楽しみながら自然な表情を写すのが信条といい「いつも気持ち良く迎え入れてくれる百宅の人々に感謝している」と話した。

 写真集は税抜き2千円。4月上旬から、県内主要書店で販売予定。4月29、30日の写真展「三浦繁忠 六十五年の足跡」は、由利本荘市文化交流館カダーレで開催。入場無料。午前9時~午後6時。

 写真集の問い合わせは発売元の秋田文化出版TEL018・864・3322、写真展の問い合わせは三浦さんTEL090・4554・0839