国土交通省が2019年度の各ダム事業の当初予算を発表しました。
国直轄ダムと水資源機構ダムの総額は、2017年度1553億円、2018年度1840億円、2019年度1912億円です。2019年度に予算がついたのは、全国36事業で、最高額は水資源機構が福岡県で進める小石原川ダム事業398.5億円、八ッ場ダム事業は国直轄では最高額の281億円です。北海道開発局の新桂沢ダム事業、東北地方整備局の成瀬ダム事業、中部地方整備局の設楽ダム事業も100億円を超えています。熊本県の川辺川ダム事業は休止状態が続いていますが、今年度も4億円以上の予算がつきました。
また、国の補助金で都道府県がつくる補助ダムは、2017年度521億円、2018年度507億円、2019年度497億円です。2019年度に予算がついたのは34事業で、大阪府の安威川ダム事業70.91億円、香川県の椛川ダム事業65.34億円、山口県の平瀬ダム事業54.48億円などが並んでいます。
今年度は全国でダム事業に2400億円近くの公費が投じられるわけですが、この公費をダムではなく、本当に必要な治水対策に使うことができればと思ってしまいます。
直轄ダム・水資源機構ダムと補助ダムの2017〜2019年度予算の表は、以下の文字列あるいは表をクリックすると表示されます。(表作成:嶋津暉之)
上記の予算額の出典は国土交通省のホームページです。
直轄ダム・水資源機構ダムの予算は以下のページにまとめられています。
http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/h31/draft_h30.pdf
補助ダムの予算は、平成31年度 水管理・国土保全局 事業実施箇所の各都道府県の表に予算額が掲載されています。
http://www.mlit.go.jp/river/basic_info/yosan/gaiyou/yosan/h31enforcement.html