大分川ダム本体完成 予備調査から50年

 国土交通省が建設していた大分川ダムが完成したことが報道されています。
 以下のホームページによれば、ダム事業による家屋移転は49世帯、ダム建設の目的は「治水」(大分川の洪水調節)と「利水」(都市用水の供給)です。「利水」についての説明では、「大分市の水道用水の需要は、住宅団地などの宅地開発などによる人口増加、生活様式の変化(トイレの水洗化など)により水道使用量が増加しています。」とありますが、全国で水需要が低下してきている中、大分川流域では水道使用量が増加しているのでしょうか? ホームページでは給水人口が伸びていることを示す図を掲載していますが、節水機器の普及や漏水防止対策により、給水人口が著しく増加している東京都などでも水需要は低下してきています。

〇国土交通省九州地方整備局 大分川ダム工事事務所ホームページ
 http://www.qsr.mlit.go.jp/oitagawa/

◆2019年11月23日 大分合同新聞
https://www.oita-press.co.jp/1010000000/2019/11/23/JD0058715437
ー大分川ダム本体完成 予備調査から50年、24日に式典ー

 国土交通省が大分川水系の七瀬川上流で建設中の大分川ダム(大分市下原)は本体が完成し、24日に現地で完成式典が開かれる。ダム周辺の道路整備など関連工事を経て、本年度末までに全てが終了。総事業費1036億円をかけ、予備調査から約50年にわたったダム建設事業が完了する見通しとなった。
 大分川ダムの型式は、天然の岩石や土を積み上げて3層の壁を造るロックフィルダム。大雨に備えた洪水調節や大分市内への水道用水確保、環境保全を目的としている。堤体は高さ91・6メートル。総貯水容量は2400万立方メートル。
 1970年に予備調査を開始し、87年に建設事業に着手した。ただ水没地の住民に対する補償や、民主党政権時にダム事業の見直し対象になるなどして工事は遅れた。本体工事のスタートは2013年。18年から実際にダム湖に水をためて機能をテストする試験湛水(たんすい)を続けている。
 試験湛水中に発生した集中豪雨では洪水調節の機能を示した。18年9月の台風24号で、下流にある七瀬川胡麻鶴橋地点の河川水位はダムがなかった時の推定より0・64メートル下がった。今年8月の台風10号では、同地点で0・44メートルの低下。国土交通省大分川ダム工事事務所は「洪水調節の効果を発揮できた」とする。
 今後は試験湛水や周辺道路の建設を続け、全事業の終了後、供用開始となる。
 ダム完成により周辺の地域振興も期待される。大分市が建設する道の駅「のつはる」は今月30日にオープン。野外ステージやグラウンドを設けた多目的広場も整備中。
 市大分川ダム対策室は「ダムを核とした野津原地区の活性化に取り組みたい。にぎわいの場をつくり、交流人口の増加につなげる」と話している。

◆2019年11月25日 読売新聞大分版
https://www.yomiuri.co.jp/local/oita/news/20191124-OYTNT50046/
ー大分川ダムの完成祝うー

 大分市下原で建設が進められてきた大分川ダムの完成式典が24日、現地であり、広瀬知事や佐藤樹一郎市長ら関係者約320人が出席して完成を祝った。

 国土交通省九州地方整備局によると、ダムは岩石や土砂を積み上げた「ロックフィルダム」で、高さ約90メートル、堤長約500メートル。総貯水容量は2400万トンで、洪水調節や河川環境の保全、水道用水の供給を目的にしている。総事業費約1036億円。

 ダムは1987年に建設事業着手。民主党政権時代に建設見直し対象となって一時凍結されたが、2012年に継続が決定。14年から本体工事が始まったが、完成は当初の予定より2年遅れた。

 式では、広瀬知事が「毎年のように大きな水害が起きている。このダムの治水効果を大いに期待している」とあいさつ。地元の小学生らと一緒にくす玉割りなどをした。

 ダム湖にはすでに水がたまっており、安全性を調べる「試験湛水」を実施中。今年度中に関連施設やダム周辺の林道の工事も完成して事業を終える予定という。

 近くの国道442号沿いには30日、農産品の直販所やダム湖を見渡せるレストランを備えた道の駅「のつはる」がオープンする。

◆2019年11月25日 大分経済新聞
https://oita.keizai.biz/headline/1416/
ー大分市七瀬川の「大分川ダム」完成 320人が新ダムの門出を祝うー

 大分市の七瀬川上流に建設されている大分川ダム(大分市下原)で11月24日、ダム本体完成に伴う記念式典が行われ、関係者や地域住民ら約320人が新ダムの門出を祝った。

 洪水調節、河川環境の保全、水道用水の供給を目的に、1970(昭和45)年の予備調査以来、約50年をかけて整備を進めてきた。岩石や土を積み上げて造成する「ロックフィルダム」で、高さ91.6メートル、堤頂部の長さ496メートル、総貯水容量は約2400万立方メートル。総事業費は1,036億円。周囲の林道整備などの関連工事は本年度内に終え、来年4月に「ななせダム」として供用を開始する。

 大分川ダム工事事務所によると、2018(平成30)年2月からダムに水をためる「試験湛水(たんすい)」を始めており、既に、大雨時に洪水を調節する機能は発揮できる状態にあるという。昨年9月と今年10月の台風接近の際は、下流の河川水位を低減させる効果があったとしている。

 式典では国土交通省水管理・国土保全局の五道仁実局長が「このダムの完成が下流域の洪水被害の防止に大きく貢献すると考えている」とあいさつ。広瀬勝貞大分県知事が「治水や利水の面で安心できるほか、観光資源にもなる」と祝辞を述べた。ダム湖に沈んだ地に思いをはせて花をささげる「故郷献花」では全員で黙とうを行い、来賓や地域の小学生らがくす玉を割って完成を祝った。

◆2019年11月24日 テレビ大分
https://www.tostv.jp/news/5335.html
ー大分川ダム完成式ー

 大分市に建設されている大分川ダムの本体がこのほど完成し、きょう現地で式典が開かれました。

 洪水被害の軽減や水道用水の確保などを目的とした大分市の大分川ダム。総事業費は1036億円で、予備調査が始まってからおよそ50年をかけて建設事業が進められてきました。そして今月中旬にダム本体の工事が完了し、きょうは現地で関係者や地元の住民などおよそ320人が出席して式典が開かれました。式では、国土交通省の担当者が「ダムの完成が下流域の洪水被害の防止に大きく貢献すると考えています」とあいさつしました。大分川ダムでは、ことし8月に台風10号が県内に接近した際などに洪水調節機能の効果が確認されたということです。周辺の道路整備などの関連工事は今年度末に完了し、来年4月以降に供用開始の予定です。