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「犠牲で成り立つ」ダム 日本は民主国家か(毎日新聞)

 毎日新聞が掲載した石木ダムに反対する初鹿明博衆院議員へのインタビュー記事をYahoo!ニュースが取り上げています。
 立憲民主党に所属する初鹿議員は、地盤の江戸川区でスーパー堤防問題を抱えており、全国の公共事業の問題に取り組む超党派の国会議員連盟「公共事業チェック議員の会」の事務局長として、八ッ場ダム湖周辺の地盤の安全性の問題にも取り組んでいます。

◆2019年11月19日 毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191119-00000012-mai-pol
ー「犠牲で成り立つ」ダム 日本は民主国家かー

 立憲民主党の初鹿明博衆院議員は毎日新聞政治プレミアに寄稿した。予定地の住民が立ち退きを迫られている長崎県と同県佐世保市が建設を進める石木ダム(同県川棚町)の建設について「ダムを造るためには、家から人を引きずり出すような犠牲が必要なのか」と訴えた。

 石木ダムを巡っては、長崎県選出の北村誠吾地方創生担当相が「みんなが困らないように生活していくには、誰かが犠牲、誰かが協力するという積極的なボランティア精神で世の中は成り立っている」と発言した。

 石木ダムの必要性について初鹿氏は「利水については佐世保市の需要予測が出ているが、実績は下がっているのに予測値は伸びることになっている。治水については、そもそも石木川は2級河川の支流だ。本流のほうが流域面積が広く、本流の流量が増えてしまえば意味はない。河川改修で十分対応できる」と指摘し、北村氏が言うほどの必要性はないと主張する。

 そのうえで「県や市は地権者にまともに答えず、力ずくで進めてきた。反対運動がこれだけ続いているのも1982年に機動隊を使って強制測量したことに大きな原因がある。犠牲が必要だと言うならば、地権者と話し合って理解を得る努力をし、他の可能性をすべて検証するのが先だ」と語った。