八ッ場ダムと石木ダムテーマに、大西暢夫さんトークセッション開催

 2月23日、写真家・映画監督の大西暢夫さんをお招きして、東京・東中野のポレポレカフェで開催したトークセッションのレポートが東京の水連絡会のブログに掲載されています。

◆「石木ダム(長崎県) 建設予定地の住民13所帯 揺るがない団結の理由」
 http://tokyo924mizu.blog.fc2.com/blog-entry-76.html

 わが国では、公共事業用地は土地収用法に基づいてダム事業者が取得できることになっています。
 八ッ場ダム予定地では、最後までダムに沈む土地に住み続けてきた住民の方たちが、土地収用法に基づく「強制収用」の脅しに追い建てられるように、無言で家屋を解体し、ふるさとから立ち退いていきました。(右:会場写真)
 
 公共事業を推進するために都合の良い法律のせいで、全国のダム予定地で八ッ場ダム予定地と同じように、住民のふるさとへの断ち難い思いが合法的に踏みにじられてきました。

 トークセッションでは、石木ダム予定地に21年間通い続けてきたという大西暢夫さんが、住民たちの暮らし、石木ダムをめぐる切迫した状況、全国のダム予定地で起きてきたことを熱く語って下さいました。
 全国一大きな貯水量を誇る岐阜県の徳山ダムの近くで生まれ育った大西さんは、徳山ダム予定地の住民を取り上げた映画「ふるさと」を14歳の時にみたことをきっかけに、全国のダム予定地の人々の写真を撮り始めたということです。
 被写体となった場所は、石木ダム予定地の川原(こうばる)を除いて、すべて水底に沈んでしまったということです。半世紀間、世代を継いで住民が団結して反対運動を続けている長崎県の石木ダムは、前例のないダム闘争の場です。
 
 石木ダム予定地には今も13世帯がこれまでと変わらぬ生活を営んでいますが、すでに土地の権利は取り上げられている状態です。長崎県が実力行使で住民の追い出しにかかれないでいるのは、13世帯もの規模の住民を追い出すのはダム行政でも前例がないことに加え、住民たちの命をかけた反対の意思が強固であること、不要な石木ダムに反対する世論が年々高まっているためです。

 八ッ場ダムをはじめとする、これまでのダム予定地の悲劇が二度と繰り返されることのないよう、関東からも石木ダムの行方を注視し続けたいと思います。

写真下=トークセッション終了後、大西さんと顔出しオーケーの参加者で集合写真を撮りました。