7月17日に東京高裁で千葉控訴審が開かれ、結審となりました。提出書面が八ッ場ダム訴訟のホームページに掲載されましたので、お知らせします。
意見陳述書を読むと、この裁判で何が問題とされているのかがよくわかります。
《控訴人】
・意見陳述書(控訴人 中村春子)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_iken_nakamura.pdf
・意見陳述書(弁護士 廣瀬理夫)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_iken_hirose.pdf
・意見陳述書(弁護士 山口仁)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_iken_yamaguchi.pdf
・意見陳述書(弁護士 中丸素明)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_iken_nakamaru.pdf
・準備書面19(治水)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_junbi_19.pdf
・準備書面20(利水)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_junbi_20.pdf
・準備書面21(法律論)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_g_junbi_21.pdf
《被控訴人》
・準備書面12(全般)
http://www.yamba.jpn.org/shiryo/chiba_k/chiba_k_h_junbi_12.pdf
・証拠説明書9(全般)
http://www.yamba.sakura.ne.jp/shiryo/chiba_k/chiba_k_h_shoko_9.pdf
17日の控訴審では、傍聴者多数のため抽選が行われ、裁判所の前で列に並びながら傍聴券を入手できなかった方々が何人もいたのですが、蓋を開けてみると、傍聴席には空席がいくつもありました。
これは、傍聴券を入手した被告・千葉県の関係者の中に、実際には傍聴をしなかった人々がいたことが原因のようです。
一般に原告には原告席が用意されていますが、当日は何人もの原告が裁判所の職員から一般傍聴席に座るように誘導されたということです。法廷前では原告が「せっかく熱い中、傍聴に来てくれた方々を追い返すことのないよう、原告は原告席に座らせてほしい」と強く要求し、その結果、原告全員が原告席に座れたことで、傍聴券を入手できなかった人も傍聴席に座れたのですが、裁判所の前であきらめて帰ってしまった方たちもおられました。
千葉県の関係者が一般県民の傍聴者を減らすために、傍聴券を入手したのだとしたら、大いに問題です。
上記の原告、中村春子さんの意見陳述書には、被告、県側の準備書面12の文言が、原告に対してあまりに礼を失しているという指摘があります。行政に対して異論を述べる原告らを侮辱して恥じない千葉県の代理人の姿勢は、民主主義の最低限のルールが守られていない現状を映し出しているようです。
判決日は以下の日程となりました。
★千葉控訴審 10月30日(水) 午後4時 判決言い渡し 101号法廷