八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

東吾妻町、吾妻渓谷の自転車型トロッコをプレオープン

 八ッ場ダム下流の東吾妻町がダム事業による地域振興策の一つとして、吾妻渓谷のJR線路跡を利用して走らせる自転車型トロッコを7月18日からプレオープンすると発表しました。

 JR吾妻線は、川原湯温泉駅の手前の長野原町川原畑地区から長野原草津口駅手前の区間まで水没地を走っていたため、八ッ場ダム事業により付け替え工事が行われました。10.4キロメートルの付替え区間は、川原湯地区上湯原へ移転した川原湯温泉駅周辺を除き、ほとんどがトンネルとなったこともあり、工事に長期間を要し、工事完了は2014年9月でした。八ッ場ダムは廃線となった吾妻線のルート上に建設されました。
写真=ダム建設地を走っていた吾妻線の普通列車。2014年7月15日撮影。列車の背後の岩山周辺は、縄文時代から利用された岩陰遺跡のあったところ。

 自転車型トロッコの予約方法は、以下の東吾妻町のお知らせをご覧ください。

★東吾妻町ホームページ
https://www.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/kankou/contents/1592962272263/index.html
ー東吾妻町自転車型トロッコのプレオープンについてー

◆2020年7月3日 上毛新聞 (紙面記事より転載)
https://this.kiji.is/651434001116202081
ー廃線走り吾妻峡堪能 自転車型トロッコ渓谷コース 18日に開業ー

 群馬県の八ツ場ダム(長野原町)の周遊観光を促し、国名勝の吾妻渓谷の活性化を目指し東吾妻町が整備していた「自転車型トロッコ(愛称・吾妻峡レールバイクアガッタン)」について、町は2日、18日に開業すると発表した。9月6日までの土日曜と祝日に1日当たり5回、予約制で乗車できる。

◎1.6キロの渓谷コース
 ダム建設に伴い線路が付け替えられた旧JR吾妻線を活用。自転車型トロッコで廃線を走れるのは関東で唯一という。今月18日からは渓谷コース(片道1.6キロ、所要時間45分)。1回につきトロッコ4台を走らせる。2人一組か、補助椅子を使った3人一組で乗車する。補助椅子以外は身長130センチ未満は利用できない。料金は1台2000円。

 当初は4月の開業を予定していたが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。9月中に距離が短い田園コース(片道0.8㌔、30分)も含めた全面開業を予定する。
 予約は東吾妻町町づくり推進課(☎0279-68-2111)へ。