城原川ダムの水没住民についての記事

 国土交通省が佐賀県で建設を目指している城原川(じょうばるがわ)ダムの水没予定地についての記事がネット上に公開されています。
 記事の背景には、半世紀にわたるダム事業によって地域社会がズタズタになってしまった現実があります。

 城原川ダムは洪水調節のみを目的とした流水型ダム(穴あきダム)としてつくられることになっていますが、治水面での必要性が本当にあるのか、疑問です。
 城原川ダムの総貯水容量は355万㎥で、大きいダムではありません。

 城原川ダム事業についての情報は、国土交通省九州地方整備局筑後川華扇事務所のサイトに掲載されています。
 http://www.qsr.mlit.go.jp/chikugo/gaiyou/jobarudam/

 城原川ダムの計画の内容は、以下の国交省の説明資料をご覧ください。
 「城原川ダム建設事業 ダム事業の新規事業採択時評価 説明資料」

◆2021年5月6日 朝日新聞
https://news.yahoo.co.jp/articles/131ddbedbeb9b6246a97a8d566928c2481bb9ef4
ーダム建設に消えゆく集落 残したい味さしみこんにゃくー

 ダム建設で消える佐賀県神埼市の集落で、地元に伝わる料理のさしみこんにゃくが復活した。30年余りダム建設への賛成・反対で割れた集落の住民がいま、ふるさとの味を囲み、山あいに笑い声が響く。
 県中部、脊振山地のふもと同市脊振町の岩屋と政所の両地区には約50世帯、100人余りが暮らす。大半が65歳以上だ。城原川沿いの田畑が広がる集落に、国土交通省のダム建設の話が持ち上がったのは1970年代だった。

 集落はダム建設をめぐり、賛成派と反対派に割れた。署名活動も別々。選挙でも争い、住民同士が道ですれ違っても口をきかず、冠婚葬祭で声をかけない時期もあったという。多目的ダムから環境破壊に配慮した治水専用ダムに国が計画を変え、2005年、地域振興策も示されたことから反対派も合意した。

 「みんな年をとったし、地域が元気になるように、何かできないかという思いでした」。岩屋地区代表の鶴田良治さん(73)たちが中心となり、20年、住民組織を統合。両地区の名から1字ずつとった住民団体「岩政ハッピーサロン」を立ち上げ、同年10月から隔週で地元野菜などを売るマーケットを開く。

 主力商品の一つとして考えたのが、集落の各家庭でつくられていた、さしみこんにゃくだった。作り手がおらず途絶えた味だった。

 稲わらを燃やした灰に何度も水をかけ、こした水と干したこんにゃく芋をミキサーで混ぜ、火にかけて冷ます。温かいうちは淡いピンク色をしていることから「桜こんにゃく」とも呼ばれた。各家庭が盆や正月に分け合い、味の違いを楽しんだという。

—記事転載終わり—

 「城原川ダム建設事業 ダム事業の新規事業採択時評価 説明資料」より