八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

流水型ダムによる河川環境の変化(山形・最上小国川ダム)

 山形県の市民団体「最上小国川の清流を守る会」が作成したチラシを紹介します。
 最上小国川ダムは山形県が建設した流水型(穴あき)ダムで、2020年4月から運用を開始しました。
 流水型ダムは洪水時のみ貯水するダムで、普段は堤体に設けられた穴を通して川の水が流れます。2020年の球磨川水害を機に蘇った国直轄の川辺川ダム計画(熊本県)も、「流水型ダム」となる予定です。

 ダム事業者は各地で、「流水型ダムは環境にやさしい」とアピールしているのですが、このチラシを読むと、穴あきダムが環境への影響が少ないというのは、行政が作り上げた虚構に過ぎないことがよくわかります。(下の画像、あるいは文字列をクリックすると、チラシの表裏が拡大表示されます。)

「最上小国川ダムによって濁りが増え、河川環境に変化が!」
最上小国川ダムによって濁りが増え、河川環境に変化が!のサムネイル

 

 最上小国川ダムの問題については、昨年8月に川辺孝幸先生(元山形大学)が発表された報告「濁水を増加させる穴あきダムは、環境にやさしくない(最上小国川ダム)」が水源開発問題全国連絡会(水源連)のホームページに掲載されていますので、ご参照ください。
 
地団研福島総会プレゼン-「穴あきダム」の濁水問題202108 川辺孝幸(PDF)

〈参考ページ)
最上小国川ダムの反対運動について(水源連)

「日本有数の清流で持ち上がったダム建設計画」(ジャーナリストの相川俊英さんによる講演要旨4~6ページ、八ッ場あしたの会集会「ダムに抗う」より)