東京・多摩地域では、水道水として利用されてきた地下水が長年、有機フッ素化合物(PFAS)に汚染されてきたことが大きな問題となっています。
先に問題が顕在化した沖縄、そして新たに注目される多摩地域のPFAS問題を取り上げる講演会が企画されています。
講演会はzoom でも公開されます。参加希望の方は、事前申し込みが必要です。
主催者からのお知らせ情報です。
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◇PFAS 問題(水汚染)を追って ―沖縄と多摩―◇
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◆日時:2023年3 月25 日(土) 18時15分 (開場18時)
◆会場:cocobunji プラザリオンホールA・B(ミーツ国分寺5階)
JR中央線・西武国分寺線・西武多摩湖線 国分寺駅北口すぐ
資料代 800円(会場・オンラインとも)
★ゲスト★
諸永裕司さん(ジャーナリスト 『消された水汚染』著者)
明 有希子さん(沖縄県宜野湾市緑ヶ丘保育園元父母会副会長)
根木山幸夫さん(多摩地域の有機フッ素化合物(PFAS)汚染を明らかにする会)
●zoom参加をご希望の方は、下記フォームよりお申し込みください。
https://forms.gle/6Ztsu7hHrLwGr3Hy6
zoom 参加についてのお問い合わせはkashiwa09autumn@gmail.com(柏木) までご連絡ください。
※会場に参加の場合は、申し込みは必要ありません。
「PFAS」という有機フッ素化合物。熱に強く、油や水をはじく性質で、焦げ付かないフライパンやレインコート等の原材料として身近なところで便利に利用されてきました。ところが、近年、「PFAS」の一種である「PFOS」「PFOA」等は人体に有害であることも分かってきました。自然環境中で極めて分解されにくいことから「永遠の化学物質」とも言われています。
その化学物質が多摩地域の井戸を汚染し、浄水場を経て、水道水として供給されてきたことが明らかになりました。私たちは、知らず知らずのうちにその化学物質を体内に取り込んできたのです。
しかし、この深刻な水汚染が発覚したのは多摩地域が初めてではありません。沖縄県では、2016年1月、県民に水道水を供給している北谷浄水場で、米軍嘉手納基地から出たとみられる高濃度のPFOSが検出され、その後も米軍基地周辺の河川や湧き水、土壌からのPFOS検出のニュースが後を絶ちません。汚染源が米軍基地内である可能性が極めて高く、基地内への立ち入り調査を求めていますが、日米地位協定に阻まれ調査することが許されないまま、今に至っています。米軍基地周辺での汚染は沖縄県だけではなく、正に、多摩地域の汚染も横田基地が汚染源の一つと考えられ、厚木基地、横須賀基地でも同様の問題が発生しています。そして、いずれも汚染源の特定には至っておらず、その影響は計り知れません。
この講演会で健康、生活を脅かすPFAS汚染の実態を知り、市民レベルでこれから何ができるのかを考えるきっかけになればと思います。ぜひ、ご参加ください。
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●諸永 裕司(もろながゆうじ)
「消された水汚染『永遠の化学物質』PFOS・PFOAの死角」(平凡社)著者
1969年生まれ。93年、朝日新聞社入社。週刊朝日編集部、AERA編集部、社会部、特別報道部などを経て、現在はマーケティング戦略本部所属。著書に『葬られた夏 追跡・下山事件』(朝日文庫)、『ふたつの嘘 沖縄密約 [1972-2010]』(講談社)がある。
●明 有希子(あきら ゆきこ)
1978年生まれ。沖縄県宜野湾市出身。2017年、当時5歳の娘が通う宜野湾市野嵩の緑ヶ丘保育園で、普天間基地所属の米軍機から部品が落下する事故にあう。
事故当時父母会にて、上空飛行禁止や原因究明を求める活動を精力的に行う。現在は、「基地のそばで暮らすということ」をテーマに、市民目線から普天間基地との共存について語る勉強会を関東を中心に開催している。
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★会場へのご参加に際してのお願い
・発熱がある場合、体調が悪い場合は来場をご遠慮ください。
・入場の際の検温、手指消毒にご協力ください。
・会場内では必ずマスクの着用をお願いいたします。
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PFAS 汚染問題を考える会
連絡先 marutake0530@gmail.com(武田) 090-8311-6678(柏木)