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石木ダム事業、収用した田畑に県が土砂を搬入 反対住民「もう話し合うことはできないと思う」

 半世紀前から続く石木ダム事業に抗う13世帯の地元住民と蛮行を繰り返す長崎県。
 ダムについては一般に、水没住民の犠牲は仕方がない、で片づけられがちですが、そのダムが治水(洪水対策)の役に立たず、利水(都市用水の供給)においても不要であるという事実を考えると、利権にまみれたダム計画のおぞましさが露になります。

 ◆2023年3月23日 長崎放送
 石木ダム事業 収用した田畑に県が土砂を搬入 反対住民「もう話し合うことはできないと思う」
 https://news.yahoo.co.jp/articles/e3a3da9ec7c273dedbde85158da1a3eed08dd49a

 長崎県川棚町に計画されている石木ダムをめぐり、長崎県は22日、反対住民が田畑として使っている水没予定地内の土地に土砂の搬入をはじめました。

 土砂の搬入が始まったのは、石木ダム事業に伴う水没予定地の上流部で22日は午後から重機を使った作業が行われました。

 長崎県が土砂を搬入した場所は、元々、ダム建設に反対する13世帯の住民の土地で、4年前に土地収用法に基づき収用されたあとも稲や野菜などを育てていました。

 これに対し県は2月『収用地内で耕作をしないよう』文書で求めていましたが、住民らは今年の田植えに向けた作業などを近く始める予定でした。

 反対住民のひとりは「田んぼも野菜も作るなという一方的なやり方。県は圧力をかけてきており、もう話し合いはできないと思う」と反発しています。

 県は今月1日にも収用した土地でダムの本体工事に着手していて、今回の土砂搬入は「本体工事に伴う “う回路” を作るため」としています。

—転載終わり—

 石木ダム予定地がある長崎県川棚町ではダムに反対する町民の会が立ち上げられ、ツイートで現地の様子を発信しています。
 https://twitter.com/Koubaru_survive