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川原湯温泉、大寒の湯かけ祭り、来年は開催

 川原湯温泉の数ある行事の中でも最も有名なのが、大寒1月20日の湯かけ祭りです。コロナ感染防止のため、2021年から3年続きで中止されてきたその湯かけ祭りが、来年は開催が決定したとのことです。
 湯かけ祭りは温泉が湧き続けることを祈る祭事です。川原湯温泉のもともとの泉源はダム湖に沈んでおり、ダム事業で大規模な井筒で保護対策を行い、ダム事業で掘り当てた新源泉と共にポンプアップして代替地へ送湯しています。

 ダム堤の脇に造成された川原湯温泉の代替地では、八ッ場ダム建設の間、建設業者のプレハブ宿舎が並んでいました。ダム事業の関係者は、事業が続いている間は湯かけ祭りを支援していましたが、以下の地元紙の記事によれば、ダム完成後初めて開催される今回の湯かけ祭りでは不在になるとのことです。

◆2023年12月24日 上毛新聞 社会面より
ー長野原・川原湯温泉4年ぶり 来月20日に湯かけ祭りー

 長野原町の川原湯温泉に伝わり、コロナ禍で中止が続いていた「湯かけ祭り」について、地元の川原湯区の役員らでつくる祭りの実行委員会は23日までに、来年1月20日に4年ぶりに開催することを決めた。

 祭りは約400年前に始まったとされる。大寒の早朝、共同浴場「王湯」前で、地区の男性が下帯姿で「お祝いだ、お祝いだ」と叫びながら温泉の湯をかけ合い、源泉が湧き続けることを祈願する。

 八ッ場ダム建設に伴い、王湯が代替地に移転してからも続いてきた。大勢が密集して大声を出す上、見物客も集まることから、コロナ下での実施は困難として見送られてきた。

 2020年以来の開催となる。地区の人口減少に加え、前回まで祭りを支援していたダム建設事業の関係者も不在となることから、参加者が集まるか見通せない状況という。区長の樋田耕弥さん(67)は「町内の消防団員らに声をかけている。念願の湯かけ復活なので、湯の神様への感謝の気持ちを込めて執り行いたい」と話している。(前原久美代)