会報48号を発行しました。
巻頭言は東京水道労働組合の国谷武志さんにお願いしました。
東京都の水道事業を支える勤労者からなる東京水道労働組合は、長年八ッ場ダムの反対運動に取り組んできました。
東京都水道は八ッ場ダムの開発水を供給される立場ですが、東京都水道の水需要はすでに1990年代には頭打ちとなり、今では減少傾向が年々顕著となっています。時代に逆行した八ッ場ダムという水源開発事業は、水道事業の現場における「合理化」という名の人員削減と同時に行われてきました。
東京水道労働組合は1987年以来、のべ38回、八ッ場ダム事業の現場、多摩川水系、その他の水系の水源地調査を3年周期で実施してきたということです。2019年に完成間近の八ッ場ダムを訪れたのちは、コロナ禍で中断されていましたが、今年6月、5年ぶりに八ッ場ダム視察が行われました。三台のマイクロバスに分乗してきた若い組合員の皆さんの中には、初めて八ッ場ダム事業について視察する人もおり、吾妻川の中和事業とセットで建設された八ッ場ダムの特異性が特に印象深かったようです。
今回の会報は今年2月に亡くなった八ッ場ダム反対運動のリーダー、嶋津暉之さん(元・東京都環境科学研究所研究員)の追悼号でもありました。嶋津さんの研究、市民運動の歩みについて、河川行政の歴史を研究する梶原健嗣さんによる解説を掲載しています。
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