2019年10月の台風19号豪雨では、各地で水害が発生しました。
首都圏の主要河川の一つである多摩川でも、右岸側の神奈川県川崎市と左岸側の東京都(世田谷区と大田区)で水があふれ、大きな被害となりました。その後2021年、川崎市の72人の被災者らは、市の治水対策に落ち度があったとして、損害賠償を求める裁判を提訴しました。去る1月30日に第14回の口頭弁論が行われたとことです。
原告の皆さんが訴訟についての情報を伝えるために立ち上げたホームページがこちらです。
〇台風19号多摩川水害川崎訴訟公式サイト 「水害のない安心して暮らせる川崎へ」(2024年開設)
このホームページによれば、川崎市全体の被害は、「死亡1名、家屋の全壊33、半壊948、床上浸水1,258、床下浸水411という大規模の被災」であったということです。裁判の意義は、「原告(被害者)の失った利益の回復と、増水する河川が排水樋管から逆流するのを防ぐためにゲートを閉じるという、基本的な責任を怠った川崎に謝罪を求める事と同時に、「再発防止」の具体的施策を求める」と明確に示されています。
被害の実態を伝えるショートムービーや災害発生直後の多摩川流域・空撮写真など、ビジュアルの資料も豊富です。
ぜひ、ご参考になさってください。