半世紀以上前に石木ダム予定地とされた長崎県・こうばるのふるさとを守るために、地元住民の抗議の座り込みは2000回を迎えたそうです。暑い日も寒い日も生活を犠牲にしながら、世代を超えてこのような形で引き継がれてきたダム反対運動は全国で他に例がありません。各メディアがこの記録的な日について伝えています。
◆2025年2月18日 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20250218/ddl/k42/040/338000c
ー石木ダム反対訴え2000回 住民ら座り込み /長崎
県と佐世保市が川棚町で建設を進める石木ダムに反対する住民らの座り込みが17日、2000回を迎えた。水没予定地で暮らす岩下すみ子さん(76)は「権力が住民を追い出す公共事業があってはならない。裁判で負けてもあきらめはしない」と反対を貫く決意を語った。
2000回は、岩下さんがノートに記録した2016年7月以降の回数。それ以前の記録がないものを含めると累計は3500回前後と推定される。
(以下略)
◆2025年2月18日 朝日新聞
https://digital.asahi.com/articles/AST2K4F81T2KTOLB004M.html
ー石木ダム建設に抗議 住民らが2016年以降2000回目の座り込みー
◆2025年2月18日 テレビ長崎
https://news.yahoo.co.jp/articles/68624bb20b26ca0f51b49fa33fec7e8e23bc4b60
ー石木ダム事業へ抗議の座り込み2000回を迎える「こんなに長くなるとは思っていなかった」【長崎】ー
東彼・川棚町で建設が進む石木ダムについて、反対する地元住民の抗議の座り込みが17日で通算2000回を迎えました。
座り込みは17日、東彼・川棚町の川原地区で行われ、石木ダム建設に抗議する地元の住民や支援者、約80人が参加しました。
石木ダムは計画当初1979年に完成予定でしたが、工期の延長を繰り返し、現在では2032年度の完成を目指しています。
座り込みは2010年から断続的に行われていましたが、17日は付替道路の工事が本格化した2016年7月からほぼ毎日続けてきたものが2000回目となりました。この間に反対派住民は13人が亡くなり、現在この地区には13世帯41人が暮らしています。
住民・岩下すみ子さん(76)
「みな高齢になる。こんなに長くなるとは思っていなかった。体がある限り頑張っていく」
住民と支援者は今後の行政代執行の可能性に触れ、「力で解決しようとするやり方を許してはいけない」と反対運動の継続を訴えました。