八ッ場ダムの運用開始から6年。
2025年の夏の猛暑では渇水が報じられ、八ッ場ダムの貯水率が一時期は約15%まで下がりました。ダム湖に沈んだ昔の温泉街の跡や橋が現れ、ニュースでも取り上げられました。一方、全国的には局所的な集中豪雨などで水害が多発しました。
今回の総会記念集会では、ダム依存の治水に警鐘を鳴らす岩波ブックレットの新刊『大水害時代の防災 命を守る「治水 」へ』で注目される梶原健嗣さんにお話しいただきます。合わせて、昨年に引き続きダム湖周辺の現地調査を行っている技術顧問団からも最新の調査・分析結果を報告していただきます。
◆日 時: 2026年3月1日(日曜日) 14時〜16時45分
◆場 所: 全水道会館5階 中会議室
JR「水道橋」駅東口徒歩5分、都営地下鉄三田線「水道橋」駅A1出口徒歩1分
〇参加費: 700円
<プログラム>
・講演 「命を守る水害対策とは? ~未曽有の水害が日常化する時代に」
ー梶原健嗣さん(愛国学園大学教授)
・地質調査チームの報告 「地質調査チーム 6年目 -谷埋め盛土地区の報告書 点検結果(観測データに問題あり)-」
ー山崎孝成さん(八ッ場あしたの会技術顧問団)
〈梶原健嗣氏プロフィール〉
1976 年生まれ。愛国学園大学人間文化学部教授。専門は近現代河川行政史、戦後水害史、水道事業。『戦後河川行政とダム開発――利根川水系における治水・利水の構造転換』(ミネルヴァ書房、2014 年)で水資源・環境学会賞、『近現代日本の河川行政――政策・法令の展開 1868~2019』(法律文化社、2021 年)他で環境経済・政策学会 学術賞を受賞。他の著作に、『都市化と水害の戦後史』(成文堂、2023 年)、『流域治水関連法――その概要と問題点』(『水資源・環境研究』35 巻 2 号、2023 年)、「連続する「未曽有の水害」――水害統計調査の意味を問う」(『世界』993 号、2025 年)
主 催:八ッ場あしたの会
問合せ→ https://yamba-net.org/contact/
*上記集会の前に13時過ぎより同じ会場で総会を開きます。会員の方、関心のある方はご参加ください。