八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

八ッ場ダム本体工事現場周辺の動画アップ

 11月6日に八ッ場ダム本体工事現場を撮った動画をアップしました。吾妻渓谷の小蓬莱からの動画と八ッ場大橋からの動画です。

 キャプチャ見晴台の眺望 吾妻渓谷下流側から渓谷内の遊歩道を辿ると、見晴らし台と呼ばれる”小蓬莱(しょうほうらい)”の山頂の正面に、八ッ場ダム本体工事現場があります。これから建設されるダム堤は、小蓬莱の山頂より30メートル高いということですから、ダム完成後は見晴台から上流の景色をコンクリートの壁が遮ることになりますが、今はまだ「基礎掘削」と呼ばれる岩盤の掘削作業の段階ですから、小蓬莱から工事現場を見下ろせます。

 朝晩の冷え込みで紅葉が進み、渓谷観光は11月上旬がピークです。澄んだ青空を背景に、色づいた木々と岩山に柔らかい飴色の光が注ぐ風景は、毎年見飽きることがありませんが、本体工事現場では木々が伐採され、えぐられた山肌や干しあげられた吾妻川の河床が痛々しい姿をさらしています。
 「見晴らし台」と言っても、夏場は山頂周辺の樹木が生い茂っていますので眺望がいいとは言えません。吾妻渓谷の遊歩道は、冬場は凍結などの危険があるため閉鎖されてしまいますので、眺望に最も適しているのは11月です。
 

20秒~ シャベルカーが掘削土を黄色い25トンダンプトラックに積み込んでいる。
2分10秒 左岸作業ヤード

 昨秋完成した湖面橋の八ッ場大橋から、下流の吾妻渓谷の方向を撮影。吾妻川のかなたに、旧国道にかかる本物の八ッ場大橋と、橋と並行しているJR吾妻線の白い鉄橋が見えます。この線路も昨秋から廃線。

10秒~ ダム湖予定地の中で地すべり対策が必要とされてきた川原畑地区・二社平。吾妻川左岸の川原と岸壁があった所に大量の土が運び込まれ、平らに広げられ、吾妻川の川幅が狭められている。

キャプチャ八ッ場大橋からの眺望クローズ

27秒~ 土を運んでいるのは、八ッ場ダム本体工事の掘削土を運搬する黄色い25トンダンプトラック。この場所は本体工事現場に近いので、掘削土の運搬は容易。

2分55秒~ 昨秋まで、吾妻線の川原湯温泉駅が営業していた場所だが、駅舎や線路が撤去され、本体工事の関連工事が進められている。
3分17秒~ 川原湯温泉が移転しつつある打越代替地の法面も樹木が伐採され、壁面がえぐられてきている。
3分34秒~ 白い吾妻線の鉄橋の向こうに、瀧見橋が見える。昨年4月に立ちり禁止になり、橋げたも外されたが、白糸の滝が流れ落ちる岸壁は今も樹木が生い茂っている。

キャプチャ鉄橋の向こうに瀧見橋