「八ツ場ダム代替地で価格下げゼロ回答 」(上毛新聞)

2005年4月14日、上毛新聞より転載

 長野原町の八ツ場ダム建設に伴う代替地の分譲基準交渉で、国土交通省八ツ場ダム工事事務所は十三日夜、水没五地区(川原湯、川原畑、林、横壁、長野原)の代替地分譲基準連合交渉委員会(萩原昭朗委員長)への五度目の分譲価格提示を行った。同委員会が三月下旬に提出した分譲価格引き下げを求める要望書に対し、同省は「これ以上の価格引き下げはできない」と回答、提示価格を変える意思がないことを正式に伝えた。

 同委員会の要望書は全水没する温泉地の川原湯地区の意見を尊重して提出していた。萩原委員長は「今回の回答は残念だが、川原湯地区の前向きな姿勢を期待したい」と語った。

 今後、川原湯地区を対象に同省による説明会が開かれる。同委員会は川原湯地区の回答を待つ方針。ほかの四地区はすでに合意を了承する姿勢を示している。

 川原湯地区が合意を了承した場合、委員会が再度招集され、合意に向けた協議が進められる。合意を了承しない場合は交渉が暗礁に乗り上げる可能性が出てきている。

 川原湯地区には、代替地の温泉街の価格が通常の住宅地の三割増になっている点に根強い反発がある。