八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

群馬県議選候補者への公開アンケート結果

 2007年4月の群馬県議選を控え、候補者71人の皆さんに公開アンケートを送りました。3月23日現在、回収した回答結果を公表します。
(*3月に出馬表明された石村和男氏にはアンケートをお送りできませんでした。)

○質問1 八ッ場ダムについて関心がありますか?  
○質問2 八ッ場ダム事業の進捗状況についてどう思いますか?
○質問3 八ッ場ダム地元住民の生活再建事業に対する群馬県の取り組みについてどう思いますか?      
○質問4 八ッ場ダム水没予定地から人口流出が続いている現状を問題があると思いますか?
○質問5 八ッ場ダム事業についてどう考えますか?  

~回答結果(到着順)~
◆かめだ好子(民主党)
質問1 大いに関心がある
質問2 問題がある
質問3 問題がある
質問4 問題がある
質問5 本体工事着工を見直すべき

◆石川貴夫(民主党)
質問1 大いに関心がある
質問2 問題がある
質問3 問題がある
質問4 問題がある
質問5 本体工事着工を見直すべき 【理由:民主党はマニフェストで八ッ場ダム見直しを公約している。】

◆後閑千代寿(無所属)
質問1 関心がある
質問2 問題がある
質問3 なんとも言えない
質問4 その他
質問5 その他 【理由:地元の声を聞いたことがない】

◆鈴木信昭(自由民主党)
質問1 関心がある
質問2 問題がある  【理由:遅れているので。】
質問3 なんとも言えない 
質問4 その他 【現状を把握していないので。】
質問5 その他 【現状を把握していないので、何とも言えない。)

◆渡辺孝宏(無所属)
質問1 関心がある
質問2 問題がある
質問3 なんとも言えない 【理由:調査不足なので。】
質問4 その他 【調査不足でわかならい。】
質問5 その他 【調査不足でわからない。】

7.かどくら邦良(無所属)
質問1 大いに関心がある
質問2 問題がある  【理由:根本的に八ツ場ダム建設そのものが、県民にとって利益になるのか、大いに問題がある。水没予定者生活再建事業に対しての国交省の対応は不誠実である。】
質問3 問題がある  【理由:住民の心の奥底にある本当の思いをくみとって事業を進めるべき。】
質問4 その他 【理由:ダムができて人口が増えた地域があったのか、ないでしょう。】
質問5 その他 【理由:本体工事の凍結を国に求め、真に住民の立場に立った生活再建事業を最優先に進めるべき。】

◆小坂桂子(無所属)
質問1 関心がある
質問2 なんとも言えない
質問3 なんとも言えない
質問4 回答なし
質問5 その他 【理由:県民のみならず、利活用する官民のオープンな議論が必要。】

◆関口茂樹(無所属)
質問1 大いに関心がある
質問2 回答なし
質問3 回答なし
質問4 回答なし
質問5 本体工事着工を見直すべき 【理由:計画から半世紀経過した今、八ッ場ダムの必要性に大きな疑問がある。】

◆伊藤ゆうじ(日本共産党)
質問1 大いに関心がある
質問2 問題がある  【理由:計画から半世紀過ぎ、ダムの必要性をめぐる状況は逆転。国民の認識も大きく変化した。国は説明責任を果たさぬまま工事を進めようとしているが、少なくとも利水、治水、ダムサイトの安全性、ダム湖周辺の地滑り問題などの論点で、国民的な納得が得られるまで本体工事を凍結すべき。】
質問3 問題がある 【理由:現時点になってみれば、ずり上がり方式の現地再建計画は、水没住民をダム賛成に巻き込むための方便だったのではないか。計画が大幅縮小されている今、地域が再生されるよう、住民一人ひとりの要望を十分に汲み取った施策を再検討すべき。】
質問4 問題がある  【理由:人口流出の原因は、周辺地価と釣り合わない代替地の販売価格と、住民のあきらめを待つかのような国交省の不誠実な対応にある。ダム本体工事の凍結と並行して、ダムなしでの補償と生活再建についても議論を始めるべきではないか。】
質問5 本体工事着工を見直すべき 【理由:周辺事業や後年度負担を含めれば兆の単位になろうかという事業の必要性は全くなくなっているのではないか。しかも、造れば災害を誘発しかねないダムである。本体工事を中止して、現地のコミュニティ再建と吾妻渓谷の保存・活用に知恵を絞ろう。】

◆阿部ともよ(無所属)
質問1 大いに関心がある
質問2 問題がある 【理由:計画発表以来時間が経ちすぎて計画自体が時代遅れとなっている。】
質問3 問題がある 【理由:人口の流出やダム湖の観光資源としての評価、代替地の地質上の安定性など事業を進める上での前提に問題がある。】
質問4 問題がある  【理由:代替地の整備の遅れや分譲価格が高すぎるなどの理由から人口の流出が多くなり、事実上現地再建とは言えない状況になっている。】
質問5 本体工事着工を見直すべき 【理由:利水需要が減っていること、治水効果に疑問があること、地盤が不安定であることなどの理由により、建設の必要性が薄れている。】

◆自民党所属県会議員(代表的見解として、南波事務所より一括回答)
質問1 関心がある
質問2 なんとも言えない 【理由:基本的に水は必要であるとの立場。地元との協議を優先との立場であり、やむをえない。2月末のオンブズマン群馬の公開質問状の回答に注目。】
質問3 なんとも言えない 【理由:全体的にはよく対応していると考える。時間の経過の中で必要とする住民の要望も変わって当然である。】
質問4 その他 【理由:現地再建としてスタートしたわけだが、現実のこととなった時、雇用(職場)や子育て環境等を個々人が考えた結果だと思う。】
質問5 これまで通り進めるべき

◆早川まさえ<日本共産党) 質問1 関心がある 質問2 問題がある 【理由:多くの国民、住民団体からダム建設の目的に対する根本的な疑問が出されている。事業を一旦中止して、全面的な再検討をするべき。】 質問3 問題がある  【理由:生活面でも、川原湯温泉の経営面でも明るい展望がもてない。代替地の地価も高い。】 質問4 問題がある 【(理由:事業そのものの再検討と、コレまでの地元住民の苦しみに対する補償が必要。】 質問5 本体工事着工を見直すべき 【理由:目的を失ったダムを造るべきではない。】 ◆須藤和臣(自由民主党) 質問1 関心がある 質問2 なんとも言えない。 【理由:進捗状況については長い経過があり、経緯もあり、様々な方々の苦労があり、安易に答えるべきものではない。 】 質問3 なんとも言えない 【(理由:川原湯温泉に一度お伺いしたことがあるが、複雑な感情を覚えた。】 質問4 その他 【理由:住民の方々にも生活があり、それぞれの判断があるものと思われる。】 質問5 その他 【理由:必ずしも肯定的ではない。これからの経済状況等を見れば、必要性には疑問を感じるところもある。ただし、今日までの経過を無視することもできない。】 ◆ 茂木 英子(無所属)  質問1 関心がある  質問2 問題がある  質問3 問題がある  質問4 問題がある  質問5 その他 【理由:事業について納得できるだけの説明がされていないと思います。】 ◆田島 國彦(無所属) 質問1 大いに関心がある。  質問2 問題がある  質問3 問題がある  質問4 問題がある  質問5 本体工事着工を見直すべき。【理由:本体工事は中止すべきと考えているので、問1~4の理由は中止を前提としているため、現状については、全て問題ありとの立場です。】 ◆後藤 克己(無所属) 質問1 大いに関心がある 質問2~4 勉強不足で意味が理解できませんでした。 質問5 本体工事着工を見直すべき 【理由:必要性の根拠となるデータから再検証が必要。】 *3月23日現在、回答が届いていない候補者(敬称略)ー塚原仁、桑原功、中島資浩、岩上憲司、福重隆浩、大沢幸一、塚越紀一、黒沢孝行、今井哲、水野俊雄、吉川まゆみ、関口直久、久保田努、井下泰伸、長沼今朝雄、重野能之