財務省原案 八ッ場ダムに300億円

2007年12月21日 讀賣新聞群馬版より転載
「財務省原案 八ッ場ダムに300億円」

 2008年度当初予算の財務省原案が20日、内示され、本県関係では、国土交通省が長野原町で建設を進める八ッ場ダムに300億円が認められた。概算要求に対して9割超となり、事業は来年度も計画通り推進される見通し。一方、凍結されている県の倉渕ダム(高崎市)は3年連続のゼロ回答で、県に継続するか、中止するかの判断が求められることになった。

 八ッ場ダムの内示額は、過去最多となった今年度当初予算の385億円と比べ、22%の減額。ただ、概算要求額が326億円と前年度の430億円を下回っており、概算要求に対する比率は、今年度の90%から来年度は92%に拡大した。

 算定額について、財務省の担当者は「今年度の工事を継続して進めるが、国のダム事業費全体が減っており、八ッ場もコスト縮減を図っていく必要があるため」と説明。今月発表された5年間の工期延長は、影響していないとする。

 国交省八ッ場ダム工事事務所によると、概算要求額が減額となったのは、橋やトンネルなど主要な工事の発注が今年度で峠を越したためという。

 内示額について、同事務所は「予定している事業は実現できる額」とし、県特定ダム対策課も「優先実施を要望している生活再建事業の必要額は確保できた」と評価した。

 一方、県が事業主体で国が補助する倉渕ダムは、全国ほかの9ダムとともに計上見送りとなった。

 現在、県は暫定水利権を巡り高崎市などと協議中で、交渉がまとまれば中止に向けた障害がなくなる。大沢知事は今年の9月県議会で、同ダムについて「今後の事業の方向性を検討したい」と述べており、協議が終了次第、中止の可否を判断する見通しだ。

 また、県が計画する増田川ダム(安中市)には調査費として今年度と同額の9500万円が認められた。県河川課は「調査には少なくとも、あと数年かかる」としている。