八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「建設見極めの時期」 八ッ場ダム巡り反対派(朝日新聞)

2009年2月21日 朝日新聞群馬版より転載
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000000902210002
ー「建設見極めの時期」 八ッ場ダム巡り反対派ー

 国営八ツ場ダム(長野原町)の建設に伴って新ルートへの付け替え工事が進んでいるJR吾妻線や国道145号について、市民団体「八ツ場あしたの会」は20日、県庁で記者会見を開いた。同会の関口茂樹県議は、吾妻線の新駅部分で滞っている用地買収を、今夏までに国が終えられなければダム本体の工事にも影響すると説明。「建設できるのかどうかを見極めるための重要な時期を迎えている」と指摘した。
 国土交通省八ツ場ダム工事事務所によると、吾妻線の新ルートは11年3月末までに完成させる計画だが、08年12月現在の用地買収率は約67%にとどまっている。
 同会は、未買収地の中に新たな川原湯温泉駅の建設予定地が含まれている点を指摘。新ルートの中でも駅の工事は完成まで2年近くを要するといい、用地買収が遅れている現状では11年3月末の完成が困難になる可能性もあるという。
 反対派県議らの13日の現地視察で国交省は「早ければ今年の3月、遅くとも8月までには買収を終えたい」と説明したという。
 会見で関口県議は「吾妻線全体の工事状況を見ても、残り2年で全線の工事が完了するとは思えない。(後に控えている)ダム本体も2015年の完成は無理なのではないか」と疑問を投げかけた。