八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

「八ッ場バイパス進ちょく率は6% 国交省 未完含め52%と説明」(毎日新聞)

2009年2月21日 毎日新聞群馬版より転載
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090221ddlk10010079000c.html
ー八ッ場バイパス進ちょく率は6% 国交省 未完含め52%と説明 「実態隠し」ダム反対派が批判ー

 八ッ場ダム建設計画に関連する国道145号の付け替え道路(八ッ場バイパス)について、これまで国土交通省が52%としていた工事進ちょく率が未完の道路も含めて算出した数値であることが20日、分かった。大河原雅子参院議員(民主)の質問主意書に対する政府答弁書で示された。08年度末の完成区間は6%で、ダム反対派は「実態を隠し、工事が順調だと装う苦しいアピールだ」と批判している。
 答弁書によると、11年度の供用開始を予定している付け替え国道約10・8キロのうち、完成区間は約600メートルにとどまる。
 同省はこれまで、現地の住民らに対し進ちょく率を52%と説明してきた。同省八ッ場ダム工事事務所は「実態に即した進ちょく率とするため、ある程度工事が進み、仕上げを残すだけの道路は便宜上完了とみなしている」と説明している。
 これに対し、ダム計画見直しを求めている「八ッ場あしたの会」は「いま6%の国道を、予定通りあと2年で完了させるのは難しい。国道が完了しなければ本体の岩盤掘削もできず、15年度末の工期は遅れる可能性が高い」と指摘している。【伊澤拓也】