八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

現地見学会の記事

 あしたの会主催の現地見学会の記事が新聞に掲載されましたので、転載します。

◆上毛新聞 2009年5月18日
「八ッ場予定地を巡り現状学ぶ 埼玉の環境団体」

 自転車ツーリングを通して環境問題に取り組む「エコサイクルツアー)(事務局・埼玉県蕨市)の横山茂彦代表(52)=千葉県松戸市=らが十七日、長野原町の八ッ場ダム建設予定地などを見学した。

 三人は同日、同ダム建設事業に反対する市民グループ「八ッ場あしたの会」が開いた現地見学会に合流。同会事務局長の渡辺洋子さんらの案内で一般の見学者とともに、吾妻渓谷や水没地区、代替地、工事現場などを巡り、歴史や現状を学んだ。

 横山代表は、渓谷に貴重な動植物が多数生息することなどを指摘し、「ダム建設ではなく、環境にも健康にもいいサイクリングロードの充実に努めてほしい」と訴えた。

 一行は十六日に自転車で都内を出発し、渋川市内で一泊。十七日に同町に到着した。十八日に県庁を訪れ、ダムの建設中止や住民の生活再建支援などを要望する予定。
写真=八ッ場あしたの会の現地見学会に参加したエコサイクルツアーのメンバーら

◆朝日新聞群馬版 2009年5月18日
「八ッ場ダム 首都圏住民ら見学 地元の声、熱心にメモ」

 今年度中にダム本体の工事が始まる予定の長野原町の八ッ場ダム周辺で十七日、現地見学会が開かれた。計画に反対している「八ッ場あしたの会」が主催し、首都圏の住民ら約20人が参加した。

 参加者は水没予定地の住民が移転する代替地の造成状況や、過去に地滑りが多発した地域などを見て回った。

 住民の男性(65)が「(地元では)反対運動はもう終わったことになっていて、不満があっても声を上げられない。(条件付き賛成に転じたころとは)状況が変わっているのに・・・」などと話すと、熱心にメモを取る姿も目立った。