八ッ場あしたの会は八ッ場ダムが抱える問題を伝えるNGOです

八ッ場ダムの進捗状況

 八ッ場ダムの進捗状況について、八ッ場あしたの会がまとめた資料はこちらにアップしています。↓
https://yamba-net.org/wp/modules/news/article.php?storyid=810

 八ッ場ダムの進捗状況についての関連記事を転載します。

◆東京新聞群馬版 2009年6月24日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/20090624/CK2009062402000133.html
ー八ッ場ダム・国道付け替え 完成、実は6% 国「進ちょく7割」説明  「着工」含める 政府答弁書 データ判明ー

 国が進める八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の建設予定地で、二〇一〇年度末を目標に実施されている国道付け替え工事の完成率が〇八年度末で6%にとどまっていることが二十三日、分かった。同時に実施している県道付け替え工事の完成率も最大で18%。国は国・県道付け替え工事の進ちょく率を「七割」と説明してきたが、実際は工事が終了していない区間も含めた計算値を使用していた。 (中根政人)

 完成率などのデータは、民主党の大河原雅子参院議員が提出した質問主意書に対する政府答弁書の中で明らかになった。答弁書では国道付け替え工事の進ちょく状況について、完成区間と工事着手区間を合わせて全体の75%としたが、完成区間だけの割合(完成率)は6%だった。一〇~一四年度完成予定の県道付け替え工事も、完成区間と着手区間を合わせた割合は三路線で21~76%だが、完成区間は0~18%だった。

 本年度末をめどに造成をほぼ完了させる予定となっている水没予定地の代替地も、分譲を開始した面積は五地区で全体の7~20%にとどまっていることも明らかになった。

 記者会見で答弁書の内容を説明した市民団体「八ッ場あしたの会」の渡辺洋子事務局長は「道路付け替え工事の遅れは、ダム本体工事のスケジュールに大きく影響する」と指摘。国が目標とする一五年度のダム完成は「極めて困難」と話した。

 一方、国土交通省関東地方整備局は「工事の進行が著しく遅れているという事実はない」と反論。「橋やトンネルなどの建設を優先した結果で、道路の通常部分の工事は迅速に行うことが可能」としている。

◆毎日新聞群馬版 2009年6月24日
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090624ddlk10010185000c.html
ー八ッ場ダム建設 反対の市民団体 進捗率の誤り指摘ー

 国が長野原町で計画を進めている八ッ場ダムの建設に反対する市民団体「八ッ場あしたの会」が23日、県庁で記者会見し、「建設工事が大幅に遅れ、事業費が再増額される可能性がある」と指摘した。政府答弁書から、これまで工事の進捗(しんちょく)率として公表されている数字と、完成割合に大きな開きがあったという。

 同会によると、ダム建設による国道、県道の付け替え工事で、これまで工事着手区間として公表されてきたのは、契約しか行っていない区間も含まれており、付け替え国道の完成区間は全体の6%に過ぎないことが答弁書から明らかになったという。

 予算の執行率は84%に達しており、残り16%の事業費で付け替え工事を完成させることは困難とし「総事業費4600億円の再増額は必至と考えられる」との見解を示した。【庄司哲也】

◆讀賣新聞群馬版 2009年6月24日
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090623-OYT8T01200.htm
ー八ッ場「2015年完成は困難」 反対派が見解ー

 八ッ場ダム計画の見直しを求める市民団体「八ッ場あしたの会」は23日、県庁で記者会見し、「(国土交通省が予定している)2015年度のダム完成は困難」との見解を示した。会員でもある大河原雅子参院議員(民主党)の質問主意書に対する政府答弁書で、ダム本体着工の前提となる国道145号付替工事の完成区間が昨年度末時点で、総延長の6%の600メートルにとどまることが明かされたことなどを根拠に挙げた。

 国土交通省は昨年度末の工事進捗(しんちょく)率を75%と公表しているが、この中には用地買収をしただけの区間も含まれており、同会の渡辺洋子事務局長は「現場を見ても、付替道路の今年度末までの完成はとても無理だ」と述べた。

 一方、同省八ッ場ダム工事事務所は「トンネルや橋などの構造物を優先して建設しており、こうした区間も舗装ができていなければ完成区間には数えていない」として、完成予定は変わらないとしている。

◆朝日新聞群馬版 2009年6月24日
ー八ッ場ダム「用地買収滞る」 市民団体指摘 JRなどの工事ー

 八ッ場ダム(長野原町)の建設に伴って新ルートへの付け替え工事が進むJR吾妻線や国道145号について、市民団体「八ッ場あしたの会」(代表世話人・野田知佑さんほか)は23日、工事の進捗状況が判明したとして、県庁で記者会見を開いた。同会会員の関口茂樹県議(リベラル群馬)らは「用地買収が滞っており、ダム本体の工事の費用が増額する可能性もある」と指摘した。

 同会会員の大河原雅子参院議員(民主、東京都選出)の質問に対して、政府は今月、08年度末時点での付け替え工事の進み具合を回答した。

 同会によれば、吾妻線は総延長10.4㌔の線路を付け替える計画で、完成は10年度末。08年度の進み具合は全体の75%だった。新たな「川原湯温泉駅」の予定地は用地買収も滞っていた。渡辺洋子事務局長は「用地買収ができていないのに、駅の工事があと2年足らずで完成するかは疑問だ」と指摘した。国道145号の新ルートは総延長10.8㌔を11年3月末までに完全に敷く計画。しかし08年度末時点では全体の6%のみ完成した状態。用地が未買収の場所もあった。

 ダムは15年度中の完成を目指しているが、会見で関口県議は「残り2年で付け替え工事が完了するとは思えないし、ダム本体も2015年度の完成は無理だ。予算の執行状況に比べ工事の進み具合の鈍さを考えれば、工事費を増額する必要性も出てくるのでは」と疑問を投げかけた。

 一方、国土交通省関東地方整備局は朝日新聞の取材に対し、「付け替え工事は用地買収も含めて淡々と進めている状況で、予定通りに完成させたい。ダム本体の工事が遅れるとは考えてはいない」とコメントした。