◆2009年7月8日 讀賣新聞群馬版より転載
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20090707-OYT8T01211.htm
ー衆院選、自民も県版公約 作成方針「八ッ場早期完成」が柱ー
自民党県連は7日、八ッ場ダム早期完成や子育て支援策の充実・強化などを柱とする群馬版の衆院選マニフェスト(公約集)を作成する方針を決めた。週明けにも発表する。大沢知事と連携し、国、県、市町村の一体感を強調する。民主党の県内の立候補予定者が先月、八ッ場ダム計画中止を盛り込んだ公約集を発表したことを受け、県連も県民向けに政策をアピールする必要があると判断した。
最大の柱に掲げるのは八ッ場ダムの早期完成。民主党が「無駄な公共事業の象徴」(鳩山代表)と計画中止を訴えているのに対し、県連は「地元住民の総意は早期完成の一点」との立場を強調。県内の最大の争点と位置づけ、ダム計画の是非を問うことで、県内では大勢を占める推進派の票を固めたい考えだ。
また、県内の高速道路網(関越道、上信越道、北関東道)補完のため、大沢知事が提唱している「7つの交通軸」整備を公約集に取り込む。「物流機能の強化は観光振興や企業誘致の基盤整備に不可欠」(南波和憲幹事長)と、インフラ面から大沢県政を支援する。
ソフト面では、9月に第2子を出産予定の小渕優子少子化相の人気にあやかり、県独自の子育て支援を盛り込む方向。渋川市の老人ホーム火災を教訓に、高齢者が安心して暮らせる社会を目指し、医療・介護・福祉の見直しにも言及する。
◆2009年7月8日 上毛新聞一面より転載
ー衆院選へ自民県連 独自公約に着手 「八ッ場促進」など検討ー
自民党県連は7日までに、次期衆院選で県連所属の立候補予定者が当選した場合に連携して実現を目指す本県関連の施策をまとめた「県版マニフェスト」づくりに着手した。政調会を中心に小選挙区別に課題を挙げて取りまとめる予定で、八ッ場ダム建設事業の促進などを盛り込むことが検討されている。
麻生内閣の支持率低迷など自民への逆風が吹く中、県民に身近な政策を掲げ、支持拡大を狙う。雇用対策や群馬大で始まる重粒子線治療の利用促進、救急医療体制の充実、国道50号の拡幅ーなどの案が浮上している。
各立候補予定者と協議して今月中に作成する予定。独自のマニフェスト作りについて県連の南波和憲県連幹事長は「地域の課題を国政に反映していくための方策を考えた結果」と話している。
また、県連は若い世代の支持拡大を狙い、メール会員を募集することも決めた。登録会員にメールで自民の考え方を伝え、会員らは地元県議らへ提言してもらうなど、対話の手段として活用する。
独自のマニフェストは、民主党の群馬1~4区総支部代表でつくる同党県衆院選対本部がすでに作成・発表。八ッ場ダム建設事業の中止や世襲議員の増加を制限する「世襲議員禁止法」の制定を盛り込んでいる。