八ッ場ダム中止で首相「あまりにも一方的すぎた」

◆2009年11月25日 読売新聞群馬版より転載
ー八ッ場ダム中止で首相「あまりにも一方的すぎた」ー
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20091125-OYT1T01086.htm

 前原国土交通相が八ッ場(やんば)ダム(群馬県)の建設中止を表明した後、ダムの必要性を再検証する方針を示したことについて、鳩山首相は25日、首相官邸で開かれた全国知事会議で「あまりにも一方的に行いすぎたので、特に再検証ということにした」と述べた。

 大沢正明・群馬県知事は、「地元住民のことを真剣に考えて一日も早い再検証を」と要望。首相は、「極力早く結論が出るように導いてまいりたい」と応じた。

 前原国交相は9月16日の認証式直後に建設中止を表明。同23日には建設予定地を訪れたが、突然の表明に反発する住民は意見交換会をボイコット。

 国交相は10月27日、ダムの必要性について、「予断を持たずに再検証する」と姿勢を軟化させたが、建設中止の方針は変更していない。

◆2009年11月26日 毎日新聞群馬版より転載
ー八ッ場ダム・流転の行方:鳩山首相「住民の思いを重視」--全国知事会議 /群馬ー
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20091126ddlk10010300000c.html

 ◇今後の対応で
 鳩山由紀夫首相は25日、首相官邸で開かれた全国都道府県知事会議で、政権獲得直後の八ッ場ダムへの対応について「あまりにも一方的に行いすぎた」としたうえで、今後は「大変苦労されてこられた住民の思いを重視しなければならない」と述べた。

 会議では、国土交通省の有識者委員会が同ダムを含む全143ダムの見直し基準を来夏までに示す方針を示していることについて、大澤正明知事が「これではダムの再検証結果が出るのは来年夏以降になり、地元は耐えられない。一日も早い再検証をお願いする」と要望、鳩山首相は「極力早く結論が出るよう導きたい」と応じた。

 また、鳩山首相は八ッ場ダムの中止方針について「マニフェストでうたった事実の重さもある。100年後の人口が5000万人を切るという状況の中で、どこまで巨大なダムに意味があるのか、検証しなければならない」とも述べた。

 会議終了後、大澤知事は「今までは一刀両断だったが、しっかり検証すると言っていただいた。地元の皆さんも力強く感じたのではないか」と話した。

 八ッ場ダムを巡り、県土整備部は県の来年度当初予算編成に向けて、関連事業費97億円を要求中だ。同事業費にはダム本体の建設を前提とした治水の直轄事業負担金6億6000万円、利水の直轄事業負担金9億7000万円も含まれており、同部監理課は「中止となれば必要ない費用だが、建設を求める県のスタンスとしては入れないわけにはいかない」と説明している。【沢田石洋史、渡辺暢】